サウンド的には、特に新しい実験がみられるわけでもなく王道のマニックス節満載・・・なのだが、
何なんだろう、このみずみずしさは。まるでデビュー2〜3年目の勢いに乗っているバンドのように
音の粒は弾け、それでいて幾多の修羅場をくぐってきたロック・バンドのみが持ち得る緊張感が全編に
張り詰めている。
少し誤解を招く表現になるが、マニックスのニュー・アルバムを聴くたびに、ふと
「これが最後のアルバムになるのでは」
という印象を受けることがある。これは決してネガティブな意味で言っているのではなく、そのくらい、
このバンドの作品には毎回「出し惜しみ無しの全力投球」の覚悟を感じるという意味だ。
予め延命することを前提に、あくなき計算と惰性を繰り返すアーティストがあまりにも多い中で、彼らの
ような存在は本当に稀有だと思う。