この本は素晴らしい。
「またよくあるポジティブ本?」と思ってしまった人ほど読んで欲しい。
まず画期的なところは、ポジティビティがその効果を現すためには、
ある転換点(ティッピングポイント)を超える必要があることを示したこと。
氷が0度を超えると相が転移して水になるように、
ポジティビティ対ネガティビティの比が3:1を超えると新たな
フェーズに突入してポジティビティの上昇スパイラルが発生し、
精神の働きを広げ、人が成長し、人生が生き生きしてくると。
それと、いくらポジティブが良いと言っても100%ポジティブは
現実離れしており、良いネガティビティがブレーキとなって
現実に引き戻してくれると言っていること。
冒頭の台詞のように、ここ数年「ポジティブ思考」を謳った本や話が
増えてきて、ときどき凹んでしまう自分としては「ポジティブで行かなきゃ!」
という思いがある一方、「ポジティブ過ぎて、能天気馬鹿になってしまうのでは?」
という危惧が拭い切れなかった。
本書はそれを一掃してくれた。これでスッキリ。
今まで本田健さんを始め数々の自己啓発書を読んできて、その中で
彼らが『こっち側の世界』(今の私から見たら、あっち側の世界)
のことを語っていたが、本書を読んでようやく分かった。
ティッピングポイントの向こう側、“繁栄”の世界(本田さん的に言うと
わくわくする世界)のことを熱く語っていたのだ。
そして最も重要なことは、
『練習すれば誰でもポジティビティ比を上げられる』ということ。
希望がある!
ポジティブ感情が湧き上がってきたとき、それを『十分に味わう』こと。
マインドフルネスなどすぐに実践できるポジティビティを上げる
エクササイズも解説されている。
早速実践だ!
本書にはポジティビティ比を測る質問項目も付いていて(Webサイトもある)、
現在の自分のポジティビティ比を測定できる。
大体の人は2前後の値になるそうで、自分も測ってみたら2.33でした。
普通ってことですね。
これからは、ネガティビティと向き合い、減らし、
良いこと、ポジティブな感情は受け取って十分に味わい、
ポジティビティ比を上げることを意識して、
あっち側の世界に行くのだ!