以前ハービーはジョニ・ミッチェルとプレイし、
そのジョニの歌声をテープに収めて友人のミュージシャンに聞かせたところ、誰もジョニと当てられなかった、という話が残っている。
今作は、ハービーのピアノをバックに、ジョン・メイヤー、アンジェリーク・キジョー、
クリステイーナ・アギレラ、ステイング、ポール・サイモンが自在に歌い、
サンタナやリオーネル・ルエケ、ラウル・ミドーンのギターが絡む超豪華なアルバムになっている。
ポール・サイモンが、あの70年代の名曲"I Do it for you(君の愛のために)"をこんなにジャズっぽく歌うことが信じられない。別人だ。
クリスティーナ・アギレラが、まさに渾身のソウルフルな歌声を聞かせてくれる。
アギレラのこの歌声には本当に何回聞いてもマイッてしまう。
ラウル・ミドーンがスティビー・ワンダーのハーモニカで「心の愛」を歌う。
最高だ!
キラキラ光る宝石がいっぱい詰まった宝石箱を、Herbieからプレゼントされたようなものだ。
POPとかJAZZとか、そのプレイヤーのヒット・アルバムでカテゴライズされてしまって、多くのプレイヤーが、そこを出られなくなる。皮肉な話だ。
オネストで勇敢な心をもって集まったこのアルバム収録にあつまったPOP系のシンガー達を中心にして、新しい『可能性』が確かに確認できるすごいアルバム。