年収300万は地方においては必ずしも低所得者層とは言えない。一般概念では年収300万では家は買えない。
しかし、土地の安い地方においては親のお金を借りるなどして建売住宅を購入することが出来るのだ。そして、年収300万だと夏冬の賞与無しで換算すると月収25万で手取り約18万と言うところだ。
此処から見て分かる通りに、税制面ではかなり優遇された世帯だと思う。また、転勤等の移動が無く地元密着で生計を立てられる事から出費は少ない。
一方、年収600万〜800万世帯の中間所得世帯の方は比較的転勤等の移動も多く、年収の約半分は諸々の税金に消える世帯だ。
もっともハードな所得世帯が中間所得世帯層なのだ。
著者の目線は、自分の所属する高額所得世帯と研究材料の低所得世帯層にしか目が向いていない。もっとも税搾取率の高い中間所得世帯は無視している。
だから頓珍漢な意見も多い。たとえば著者の他の本で見かけたが、年収120万の人に投資を勧める等は嫌味だと思う。
そして、農家転業や田舎暮らしを薦めるが、これも愚の骨頂である。田舎暮らしの方が実はお金がかかるし交通や病院等様々な面で不便なのだ。
森永氏のファンであったが、彼の本を読むと表面の上っ面しか見ずに物事を語っているとしか思えない。小泉政策批判は的を射ているが、他は出鱈目で現実を離れしたお花畑左翼脳としか言いようがない。
森永氏の年収300万本は机上の空論であり、所詮は象牙の塔の住人の意見にすぎないと思った。