今年3月の東北での震災以降、防災関連グッズが買い求められる中で、この商品にも注目が集まっているようだが、購入においては、「応急的な雨避けである」という、この商品の立ち位置を正しく理解しておく必要がある。
まず、商品自体は手のひらサイズにパッキングされた状態で、袋からレインコート本体を取り出して広げようとすると、(脱水機にかけたバスタオルのように)シワクチャな棒状になり、これを横方向にほぐしていくと、レインコートの形になるので、あとは適当にほぐしながら袖(そで)を通すことになるが、 非常に軟らかい材質の為、すぐにしわは目立たなくなる他、着心地としてもゴワゴワせず、良好だ。
しかし、あくまで「応急的な雨避け」である為、(台風など)強風時には、4つあるボタンは外れやすく、また、バタつくなかで裾(すそ)部分も破れが生じることがあるが、一度破れ始めると広がりも早く、同様に、何かに引っ掛けてしまっても簡単に破れてしまうので、災害下では、被災者としてジッと雨をしのぐような用途では使える他、材質に通気性が全く無いため、包まっていれば暖かくもなるものの、例えば、ガレキ除去のような作業には向かない。
また、写真のモデルはレインコートのみを着用しているが、霧雨くらいで服が濡れるのを避けたい場合にはこれでもいいが、本格的な降雨時には、長靴や、雨衣のズボンを履かないと、コートを伝わり落ちてくる雨粒でズボンや靴を濡らしてしまう。
ただ、裏を返せば、やはり「応急的な雨避け」ということであり、ホームセンターなどでは200円前後で販売されているような商品なので、その辺りを理解しておけば、使えない商品ではない。
最後に、この商品のサイズ感についてだが、身長173cmで、ややガッチリ体型の筆者では、110サイズでは、着た感じはちょうど良いものの、雨衣に求められる適度なゆったり感は無いので、120サイズを買い直したが、このサイズでも(袖はやや長めながら)裾は膝(ひざ)下10cmくらいまでしかないので、平均的な体格の男性であれば120サイズが無難だ。