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ポアロのクリスマス (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
 
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ポアロのクリスマス (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) [文庫]

アガサ・クリスティー , 村上 啓夫
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

聖夜に惨劇は起きた!一族が再会した富豪の屋敷で、偏屈な老当主リーの血みどろの死体が発見される。部屋のドアは中から施錠され、窓も閉ざされているのに、犯人はどうやって侵入したのか?休暇返上で捜査にあたるポアロは被害者の性格に事件の鍵が隠されていると考えるが…クリスマス的趣向に満ちた注目作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

クリスティー,アガサ
1890年、保養地として有名なイギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な臆測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

村上 啓夫
1899年生、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 473ページ
  • 出版社: 早川書房 (2003/11/11)
  • ISBN-10: 4151300171
  • ISBN-13: 978-4151300172
  • 発売日: 2003/11/11
  • 商品の寸法: 15.6 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この作品は一般的にはあまり高く評価されていないようであるが、私は『ABC殺人事件』や『オリエント急行の殺人』など、一般的に名作とされている作品をも凌ぐ、クリスティーのベスト5に入る作品だと思う。

クリスティーは本書の前々年に『メソポタミヤの殺人』、前年に『ナイルに死す』、そして1938年に本書と、作者の全作品の中でも最もトリッキーな作品を立て続けに発表しているが、とくに本書では作者の長編作品で唯一の完全な密室殺人を扱っている。それもディクスン・カー顔負けの、クリスティーとは思えない程のとびっきり大胆かつ大掛かりなトリックを用いているのである。
もしも本書の作者がカーならば、おそらくそのメイン・トリックを最初から前面に押し出して、読者に不可能犯罪の興味をかきたてたことだろう。

これほど見事な作品であるにも関わらず、本書の評価が思いのほか低いのは、メイン・トリックに用いられたある小道具が日本人には馴染みがないため、イマイチしっくり納得できないためではないかと思う。
また、そのトリックの現実性について疑問を呈する意見もある。
しかし、もしもこのトリックがダメというのなら、ディクスン・カーの大半の作品や横溝正史の『本陣殺人事件』など、多くの秀れた作品が否定されることになるだろう。(『本陣殺人事件』のトリックが、本書のメイン・トリックにどことなく近いものを感じるのは私だけだろうか?)

なお、本書はディケンズの名作『クリスマス・キャロル』のパロディであるともいえる。
本書で殺害されるシメオン・リーは強欲なスクルージ老人、そのシメオン・リーを訪れる登場人物たちがスクルージ老人を訪れる三人のクリスマスの精霊に見立てられる。
そういう点でも、本書は「クリスマスにはクリスティーを」のキャッチ・フレーズにふさわしい作品である。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ロビン トップ1000レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 本作は、クリスマスの3日前から物語が始まり、クリスマス・イヴに惨劇が起き、クリスマスの3日後に事件が解決するという、クリスマスを挟んだ一週間に亘る殺人事件です。
 他のレヴュアーさんも書かれていますが、タイトルから期待する程には本作は「クリスマスならでは!」という雰囲気の中で起こる事件ではありません。靴下をベッドに掛けながらプレゼントを期待する子供達も、ヤドリギも、七面鳥も、プティングさえも出てきません(ヒイラギは少し出てきたかな?)。
 ぼくらの友ヘイスティングス大尉は未登場で、ジョンスン大佐(警察部長)、サグデン警視の二人がポワロと共に、血まみれの状態で亡くなっていた資産家老人シメオン・リー殺害の犯人を探ります。

 今回は久しぶりに−嬉しいことに−犯人が全く意外な人物でした!!犯人が指名された一行を読んだ瞬間思わず『うええええあ!!?』と意味不明な奇音を発してしまったほどです。電車で読まれる方は気をつけてください(笑)。この意外性は、個人的には『アクロイド殺し』『オリエント急行』『メソポタミア』に次ぐのではないかと思います。犯人を当てるためには一行たりとも読み逃さない観察力と「立っているものは全て疑いたまえ、モナーミ」の精神、そして想像力が必要とされる秀作です。
 殺害トリックは実際あれだけのヒントではなかなか予想できない類のものではあるのですが、許容範囲内だと思います。
 
 この作品は、遺産相続が絡むある屋敷内での密室殺人という王道ものでありながら、ミスリードやダミーの仕込みが巧みですし、読者の死角や思い込みを突いてきますので、推理好きにはツボの一冊ですね!!クリスティによくある毒殺パターンでもない点もいい。犯人を特定するためのヒントも、よく読めばちゃんと示されていますので、未読の方頑張って推理してください(私はちょっと怪しいと思いながらも考えすぎかと思い、ヒントを流してしまいました)!!

ポワロものの中でも、お勧めできる一冊です!
 
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
自分なら 2010/3/8
By kaizen #1殿堂
形式:文庫
クリスマス前後の1週間に起きた事件。
ここでも、心理の解読というのは、大事だということが分かる。

英語で読んでいないので、微妙な言い回しが理解できていないことと、
引用しているマグベスをしっかり読んでいないので、全体の構想がつかめていない。

シメオンの子供がまだほかにいるというほのめかしから、いろいろ推察した。
自分がこの作品を書いたとしたら、シメオンの従僕もシメオンの子供だったという設定にしたように思う。
ジョンスン大佐の役回りが、もう少し辛子が利いているとうれしかったかもしれない。

ポアロの登場が、やや唐突な気がした。
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投稿日: 2009/12/28
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投稿日: 2006/12/11 投稿者: イザカ
血みどろのクリスマス。
クリスティーにしては、平均レベルの作ではないでしょうか。... 続きを読む
投稿日: 2006/10/17 投稿者: inspiron
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