ある日NHKのテレビで「魚ごっこ」という歌を化粧をした男が独特な声で歌っていた。後でそのバンドが「ボ・ガンボス」だと知った。清志郎とどんとは日本の元祖ビジュアル系です。「魚ごっこ」の不条理な歌詞とキョンの美しくラグなピアノにまず"やられた"のが最初ですが、Bo Diddleyとの共演が楽しい「ずんずん」も、そして振り向いてもらっては困る女性へのオマージュ「見返り不美人」、会社や学校にムシャクシャしたら聴いてほしい「ダイナマイトに火をつけろ」、キョンがVo.を担当して鍵盤が弾けてとんでっちゃいそうな「ワクワク」。「助けて!フラワーマン」「泥んこ道を二人」もノリがよく元気を与えてくれますが、「トンネル抜けて」「夢の中」はちょっと切ないスローな感じで夕暮れか夜のドライブにお似合いの曲たちです。このCDは日本のR&Bにおける名盤の一つに数えられるのでは?と思います。嬉しいことに2005年1月26日には幻のビデオ名作「宇宙サウンド」「HOT HOT GUMBO」のDVD再発売も決まったようで、やはりどんとの魂はズンズンと永遠に我々の内側で響きまくっているようです。