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■ 心の成長物語としての面白さ、HowTo 本としての面白さ、そしてスリラー小説 & ミステリィ小説の面白さという 3 つの要素を楽しめる欲張りな 1 冊です。
女主人公 Amelia は、全身麻痺のために直接捜査できない Rhyme の代わりに顎でこき使われてしまう制服警官なのですが、この彼女も Rhyme 同様、少々過去に影があって素直に心をオープンにすることができない性格。意地をはって最初は反発しあっていたふたりが、協力しあって捜査を進めるするうちにお互いの弱い部分を見せあえるようになっていくその過程は、恋愛小説の切ない味わいがあります。なかでも、Rhyme の "When you move, they can't catch you." という決め台詞は印象的。
また、Rhyme が現場に残された微細な物的証拠から明晰な推理で犯人を絞りこんで行くその過程も書痴の知識欲を十分に満たしてくれる内容で、犯人のプロファイルを書きだしたリストがだんだん埋まっていく様子がなかなか壮観です。
これらの楽しみの上にさらにスリラー小説のスピーディな展開とミステリィの意外な結末が手ぐすねを引いて待っているとなれば、もう面白くなかろうはずがありません。タイトルのおどろおどろしい響きに反して、残虐なシーンは意外なほど少ないので、スプラッタが苦手なかたでも十分楽しめると思います。
そうそう、最後の著者からの注意書はぜひ忘れずにお読みください。「その本」を捜して図書館へ行っても無駄だそうです (すごく読みたかったので残念)。
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