73年発表の1stソロ・アルバム。この頃、MOVEのラスト・アルバムとE.L.O.の1stアルバム、Wizzardの1stも同時期に製作しているわけで、ロイにとっては最も多忙でクリエイティヴな時期だったことが分かる。この時期、E.L.O.への移行が決定していたMOVEにもスマッシュ・ヒットといえるシングルも出ている訳で、MOVEのラスト・シングルにあたる、カリフォルニア・マン は初めて全米チャートにチャート・インもしている。このソロ・アルバムはそれらの作品の合間に作ったような格好で、2年の歳月をかけて少しずつ完成させていったものである。ジャケット・デザインもロイ自身が手掛け、もちろん演奏も全て自分で手掛けた紛れもない、“ソロ・アルバム”なわけで、その完成度を考えると恐ろしくもなる。全体的にMOVEや E.L.O.と比べると大人し目の音なんだけれど、静的な美しい曲が多いと思う。ロイ本来のど派手路線がお好みならウィザードの方がいいかもしれないけれど、それこそガラス細工のようなロイも、また良いです。どうでも良いんだけど、裏ジャケのキリギリスかコオロギみたいなロイの写真が大好きです。シングル・カットされた Dear Elaine が、全英18位、アルバムは全英15位。