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ボート (新潮クレスト・ブックス)
 
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ボート (新潮クレスト・ブックス) [単行本]

ナム リー , Nam Le , 小川 高義
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

作家修業中のベトナム系青年。戦争中、少年だった父はその目で何を見たのか。多くを語らずに生きてきた父と、書きあぐねながら、出自は題材にすまいとする息子(「愛と名誉と憐れみと誇りと同情と犠牲」)。初老の画家がカーネギーホールに向かおうとしている。妻とともにロシアに去った娘が、天才少女チェリストとして凱旋したのだ。いそいそと支度をする男の待望の一夜(「エリーゼに会う」)。そして、ベトナムから難民ボートに一人乗り込んだ少女の極限の12日間を描く表題作「ボート」など、すべて異なる土地を舞台とした全7篇。生後3カ月で両親とともにベトナムからオーストラリアへ渡った作家が、持てるすべてを注ぎ込んだ清新なデビュー短篇集。プッシュカート賞、ディラン・トマス賞ほか多数受賞。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

リー,ナム
1978年、ベトナム南部のラックザーに生まれる。79年、生後3カ月で、両親とともにボートピープルとしてオーストラリアに渡る。メルボルン大学卒業。大手法律事務所勤務を経て、渡米。アイオワ大学ライターズ・ワークショップに学ぶ。2007年プッシュカート賞、08年ディラン・トマス賞、09年オーストラリア・プライム・ミニスター文学賞、メルボルン賞ほか多数受賞。NYでハーヴァード・レビューの文芸記者を務めるとともに、09年にはライター・イン・レジデンスとして英国イースト・アングリア大学に滞在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 359ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/01)
  • ISBN-10: 4105900803
  • ISBN-13: 978-4105900809
  • 発売日: 2010/01
  • 商品の寸法: 18.4 x 13 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 463,847位 (本のベストセラーを見る)
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絶品 2011/3/17
形式:単行本
イメージが散文詩であるかのように流れていく。生きる焦燥感のようなものが通奏低音としてずっと響きっぱなし。「カルタヘナ」が絶品。才能を見せつける。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
不安な緊張感 2010/6/10
形式:単行本
ベトナムからボートに乗ってオーストラリアに渡り、オーストラリアから
アメリカに渡った作家だそう。

著者の移民としての体験が反映されているように思う作品もあるが、
いる場所も性別も時代も年齢もバラバラな人たち(例えば第二次世界大戦中
のヒロシマの少女)が描かれている。

短編集を読み進めても、次にどんな作品がくるのか予想ができない。
でも、ちゃんと、全作を貫くものがある。
どの作品もクールな感じがあるのだけれど、生死とか離別を伴うような不安と、
そのための緊張感が最後まで感じられる。
最後までと書いたけれど、もっと正確には、読み終わっても、大丈夫なんだろう
かという気持ちが離れないので、最後まで 以上にといった方がいい。
そして、何らかの肉体感覚がある。
殴られることだったり、頬に手を当てることだったりと人と人とが相対することでの
肉体感覚もあれば、冷たさや熱さや痛さやあるいは上手く動かせない手や、
口の中に入った水だったりと一人で知覚する肉体感覚もあるのだが、いずれも
とてもしっかりと感じられる感覚。

どこかクールな感じがあり、派手さはない小説だが、しっかりと後に余韻を
残す作品が続く。不安な緊張感は心地いいとは言えないのだけど、次の作品が
気になって読み進めたくなる。

次作もぜひ読んでみたい。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 アメリカというところは不思議なところでよくサラダボウルに例えられるけれでも、それだけではないな、と踏んでいる。すなわち、溶け合うべきところは強烈に混じり合い、そうでないところはきちんと整理されている感じ。ベトナム移民の著者はそのことをきちんと現代風に表現している。水の如く生きなさいと老子は説くけれども、さあ、それでは次にどのように「生きますか」というのがこの著者に問われると思う。この作品自体は面白いです。次が問題だと思います。
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