まずこの邦題は意味が良く分かりません。「ボーダー」って何ですか?
原題の「Righteous Kill」が作品内容を的確に表してていいと思うんですが。
サスペンス映画なので、「ヒート」のようなアクションを期待すると肩透かしを食らいます。
見始める前にその点だけ理解しておけば、小粒ながらもそこそこは楽しめると思います。
でも買うか?レンタルか?と考えたら、個人的にはレンタルで充分かな…といったところです。
まず実力派俳優2人を活かしきれていないのが非常に惜しい。
これではわざわざデ・ニーロとパチーノを採用した意味が無いです。
この点では完全に「ヒート」の方が上手。
「ボーダー」は作品自体の広がりやスケール感が小さく、そこに存在の大きな俳優二人を配置したから、なおさら作品が小ぢんまり見えました。
この2人を活かす映画作りをすればもっとスケール感が増したと思います。
ラストには意外性を狙ったエンディングが用意されていますが、残念ながら予想通りの展開でした。
また観客の予想を外させるため、所々に映像が挿入されて違う登場人物に目を向けさせようとします。
これはサスペンス映画としてはかなり姑息な演出。完全な蛇足です。
あと犯人が犯行に手を染めるきっかけの描写が弱く感情移入できないため、見終わった後の余韻も小さい。
ちなみに最後の対決シーンは「ヒート」と雰囲気がそっくりです。
きっと監督のジョン・アヴネットも「ヒート」が好きなんでしょうがイメージに囚われ過ぎ。
パクりにしか見えませんでした。
と、散々な事を書きましたが、「ゴッドファーザー」ファンの自分にとってデ・ニーロとパチーノの共演と言うのは一大事。
二人が同じ画面に収まっているだけで感涙ものです。
しかも「ヒート」以上に共演シーンが多いので、そういう楽しみ方ができる方には特にお勧めです。