「汚れた血」について。ランニングタイム114分。これまでのソフトはすべて119分。各種資料では元々125分の本作。119分になったのはソフト化の際にPALマスターからのテレシネで短縮された、と理解していたが、パッケージの説明に「今回唯一入手できたマスターがPALマスターであったため時間が短くなっているがカットは一切なし」の旨の記載あり。つまりテレシネ前のオリジナルタイムが119分ということ。昔出ていたレオス・カラックスについての本の記述にアレックスとマルク(ミシェル・ピコリ)が夜、車で話すシーンについて書かれていたが、本編にはそのようなシーンはなかった。今回、特典映像として削除シーンが収録されており、それがまさにアレックスとマルクの車での会話シーン。時間も約6分弱。1986年時点ではこのシーンは存在していたのではないか、それで125分。恐らくカットされた現在の編集が最終的な形になったのだろう。長年の謎が解けた。特典に初公開となるメイキング映像。メイキングというよりはNGカットやアウトテイクス、カメラテストらしき映像、セットを解体するビデオ映像。殆どのシーンで音声なし。しかしこれが素晴らしい。撮影当時が伺える貴重な映像の連続。本作のファンであればこれだけで感動するはず。前髪に息を吹きかける印象的な仕草のカットの前後でおどけるジュリエット・ビノシュの表情など。カラックスが大切にしまいこんでいた映像を蔵出ししたかのようです。本編についてはデジタル・リマスターということですが、以前発売されたものとほぼ画質は変わらないような気がしますが、少し色味が増しているようです。しかしどうせならBlu−rayで出して欲しかった・・・。
そのほか「ポンヌフの恋人」のみHDリマスター版ということですが、あまり画質は良くないと感じました(元々少し荒れたような画質を追求した作品ではあると思いますが)。やはりこちらもBlu−rayで観たいものです。