原作では田西に共感しつつも割と冷静に読み続けれたのだが、実写化された本作品は生々しすぎてとても痛々しかった。
感情移入しすぎて途中苛立ちを覚えながら観賞していた。
峯田演じる田西は原作以上に気持ち悪くて情けないし、ちはるに関しては初めは田西にとって憧れの存在だったのが、
だんだん実体を持った一人の人間であり女であることが分かっていく面が強調されている。
(原作にはない、ビアガーデンでちはるのあることが判明するのも良かったと思う。)
松田龍平の青山は元のイメージとは似てないんだけど、でも「モテる奴ってこんな感じだよな」というリアルな実感を得られた。
というか青山に限らず斎田産業の社長や鈴木さんなども決して原作の姿に似ているわけではないが、
みな「実際にこんな人いそう」とか「あぁこんな感じだよ・・・」と感じさせてくれる説得力がある。決闘シーンも良い意味で地味だ。
原作漫画の5巻までの内容しか扱っていないので、もう物語としては玉砕するしかないのだけど、
ラストシーンは田西がよりストレートで正直な感情をぶつけるようになっていて
筋書きは原作通りながらも、しっかり一つの映画として再構成されている。
情けない一人の男が惚れた女の為に一念発起するという内容ながら、スカッとするシーンはほぼ皆無なんだけど、
全力疾走するボッコボコにやられて顔面腫らしたモヒカン男(29)の姿を見て誰しも何かしら感じるものはあるのではないかと思う。
(それが良いものか悪いものかは人によるかもしれないけど)
ちなみに
デ・ニーロもしっかりでてきました。ポスターで。