何をやらせてもダメなヘタレ男、田西。
救いようのない弱者たちのストーリー。
しかし最後にある救い…僕は泣いてしまいました。
作者は、主人公に次々と試練を与える。その度に逃げたり迷ったり、
やっと意を決して立ち向かったら立ち向かったで、ボロ負けしたりする。
その惨めさは、時に直視できないほど痛々しい。
作者は女嫌いだと言うが、実は女を、そして愛を信じている人だと思う。
薄っぺらな愛では、ダメな主人公は覚醒しない。次々と試練を与え、
最果ての地でついに愛を手に入れる主人公。作者は、強靭な愛を完成させるため、
たくさんの挫折や絶望を用意したのだと思う。
「愛さえあれば何でも出来る」、作者はこう言いたかったのではないか。
酷いエピソードの連続だが、投げ出さずに最後まで読んで欲しい。
きっと、ほんのりと暖かい気分になれるはず。