佐賀大学そばにある池田屋のちゃんぽんは、最近では珍しい佐賀ちゃんぽんだ。
よくある白濁スープではなく、和風だしでコクの深い、”美味しい”ではなく”旨い”という表現がぴったりくる、そんな味わいだ。
ボルナツ読者ならお馴染みのこのお店、ひょっとしてムネヨシさんに会えたりして・・・と、少し期待しつつ食べに行ってきましたが、
そんな事もなく、旨いちゃんぽんを一杯すすってきました。
とにかく無類のクルマ好き、佐賀在住の漫画家田中ムネヨシ(作中表記に基づきます)さんが、600万でエランを買って、
教職を辞めてクルマ道を突き進んでいく体験談が主な内容です。
雑誌やなんやらで仕入れた頭でっかちな知識と思い込みで、エランという趣味性の高い旧車をいじり、
当然思い通りにいかなくて、友人や後輩達と池田屋でこぼしながら飯を食う。
あくまでクルマが素材ですが、こういう体験、僕らにもあるのでは。
遠くなりつつある、学生時代のひととき。
そういうアツくてクサい生き方をいまだに実践されているムネヨシさんに、なぜか惹かれてやみません。
そもそも体験談、失敗談を、話の分かる連中相手に披露し、笑ってもらってオッケー、役立つのならたてて下さいよ的な
軽い内輪うけノリで始められた連載漫画です。
ステレオタイプな漫画形式を求める人には、ひょっとしたら難しいかもしれません。
クルマ好きにはもちろんですが、オタクノリ、ミニコミ誌ノリにどうしようもなく惹かれるという、
そういう人にこそ味を見てほしい漫画です。