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ボトルネック
 
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ボトルネック [単行本]

米澤 穂信
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (86件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

懐かしくなんかない。爽やかでもない。
若さとは、かくも冷徹に痛ましい。
ただ美しく清々しい青春など、どこにもありはしない。
青春ミステリの旗手、最新書き下ろし長編

内容(「BOOK」データベースより)

恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。

登録情報

  • 単行本: 248ページ
  • 出版社: 新潮社 (2006/8/30)
  • ISBN-10: 4103014717
  • ISBN-13: 978-4103014713
  • 発売日: 2006/8/30
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (86件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 385,589位 (本のベストセラーを見る)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 なんて説明すれば伝わるか難しい, 2011/2/17
レビュー対象商品: ボトルネック (新潮文庫) (文庫)
この本についてなんて説明すればいいか、非常に悩むそういう作品
面白いといえば、それも違うし、じゃあつまらないかというと
そういうのとも違う。

この小説の一番凄いと思ったのは
最初読んだときは
非常に読後感が悪い感じだったけど
その後、ずっと心の隅にひっかかって
色々と考えさせるところなのかもしれない。

全体の構成も隅々まできっちり回収しているのも
素晴らしい

万人にお薦め出来る作品じゃないかもしれないけど
一度読んでみるのもありかと。
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22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 悪夢のごときパラレルワールド, 2010/7/8
レビュー対象商品: ボトルネック (新潮文庫) (文庫)
いわゆるパラレルワールド系のお話です。“if”の世界で自分のいるべき場所にいる人物との出会いと、それが自分でないことによる世界の変容をテーマにしています。話の中では“間違い探し”と表現されていますね。

この小説はあまり中盤くらいまでは強いドラマ性はないし、鬱々として話はなかなか進行しません。しかし、全体の雰囲気として完成度は高く、読ませます。では、何がよいのか。
娯楽小説では大抵の場合、大きな謎があったりどんでん返しや衝撃の結末というものが用意されています。しかし、小説はそれだけではありません。一見して無意味な経過や何気ない出来事が大きな意味を持ったり、深い余韻を残すことがあります。この小説がまさにそれにあたります。なので、本を読むときに単純にストーリーのみを追うタイプの人や、どんでん返しを楽しみたい向きの方にはあまりお勧めできません。まあ、ドラマチックでもありませんしね。読む人を選ぶというのは否定しません。

しかしながら、小説としては大変面白い。
だからこそ面白い話もあるのだ、ということを感じさせる傑作だと私は感じました。
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78 人中、62人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 苦すぎるんだけれど絶妙な味わい, 2009/10/3
By 
樽井 (兵庫) - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: ボトルネック (新潮文庫) (文庫)
 悩みます。
 というのも、この本、紹介がとても難しいのです。
 普通の意味で「面白い」という本でもないし、「感動的」でも「エキサイティング」でもないし、「胸が暖かくなる」というのとも違うからです。
 どちらかといえば、「衝撃的」で、「印象深く」て、「考えさせられるところが多々ある」作品ですが、なにより印象に強く残るのは「異常なまでの後味の悪さ」だという作品です。負のオーラがばりばりに出ている作品です。青春小説のていは取っていますが、中身はなまじの厭世小説よりも心に苦みを植え付けます。
 けれど、ある意味傑作なのは間違いがないのです。心に残るのです。
 どのようにしてそのあたりのことを伝えたらいいかわからず、実に紹介を書くまでに悶々とした作品です。
 彼の他の作品、たとえば「春期限定いちごタルト事件」のような甘酸っぱさはなく、結果的に衝撃が待ち受ける「さよなら妖精」とも違い、後味の悪さや悪意の度合いは、ユーモラスな中にも毒が強かった「犬はどこだ」を遥かに上回るというこの作品。米澤さんの才能を強く感じさせるとともに、読んでてしんどくなる一冊でもありました。
 しんどいのに辞められない、どこか惹かれてしまうところがこの作品にはあります。主人公の弱さ、至らなさ、運命の理不尽さに翻弄されざるを得ない状況、悪意の強さ。どれもが味わい深いんです。例えていえば、ちょっとニュアンスは違うんですが太宰治の「人減失格」のような感じでしょうか。
 主人公はまだ高校生ですし、パラレルワールドにも行くし、小さなネタをしっかりと回収していく日常の謎系の要素もふんだんにあって、全体の構成物はポップなんですが、できあがった作品はひ軽みの中に苦さが強くがつんと効いています。
 なんだかわかったようなわからないようなレビューですが、是非読んでみて欲しい一冊です。
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