写真は製作途中の物までふんだんに使われており
全ページオールカラーという模型ムックとしては珍しい構成になっている。
従来の巻末モノクロページに本誌の簡易型記事や設定画といったものは一切ない。
記事自体は該当作品の下部に書かれているため写真を見ながらいかに作ったかが読み取りやすい。
詳細な作成手順…「どう作る(作った)か」の記事がが野本憲一氏の1/12スコープドッグ改造パープルベアー、
1/20陸戦型ファッティー改造宇宙用ファッティーの二つあり、
連載している「ノモ研」とおなじ構成で非常にわかりやすく真似をするのも容易だろう。
マイナス点は作例の掲載ページ数に差がある。
なかでも顕著なのが1/20スコープドッグ改造パープルベアー。
わずか2ページの扱い、製作中写真はいっさいなし、説明もスコープドッグとの差異のみとなっている。
いかに本誌再録とはいえ作例の掲載号を書き「詳細が知りたければ本誌を読め」とばかりの記事は手抜きがすぎる。
最低限カラーレシピくらいは載せてほしい。
これは下部にライター記事のない作例すべてに言えることでもある。たとえ上記の野本氏の記事であろうとも。
「紫かピンクか」で意見の分かれるパープルベアーと「緑か青か」で意見の分かれる宇宙用ファッティー各2種スケールの作例が
よりによって下部にライター記事のない、カラーレシピがわからない作例となっている。
またほとんどがHJ誌に掲載された作例の再録で本書の新作は1/20ストライクドッグくらいしかない。
「いないと寂しい」という名目で幻影編仕様のベルゼルガWPがそのまま再録してあるが、
「TVアニメーション編」と謳うのなら幻影編との差異パーツを新造してTV版仕様にしてほしかった。
そして最後に発売時期が悪い。
メイン作例群が1/20スコープドッグとその改造だが再販がなく市場から消えて久しい。
本書を読んであがるモチベーションはおあずけ状態になるだろう。