今作はキリコの存在するアストラギウス銀河の何処かでの物語です。メカは手描き作画の迫力があり、その辺も昔のボトムズの雰囲気も楽しめます。「赫奕たる異端」までのメカ作画を支えたアニメーターの吉田徹さんの名前をスタッフロールでみつけてメカ好きの私は少し嬉しくなりました。
この作品は古くからのボトムズファン向けというより新しいファン層を得ようとの企画作です。ボトムズとしてどうかは置いといて、作品的には一時間に満たなくとも短さを感じさせないような楽しめる内容と私は思いました。
描写も酸の赤い雨が降ったり、バトリングなど古くからのボトムズファンの心をくすぐるテイストが随所に見られる配慮も感じます。 主人公であるアービンもキャラクターデザインの見た目の印象とは異なり昔は軍に所属していて、ある過去も持っているという結構ハード路線で物語の深みも感じました。
ただ私としては、戦う相手のAT最終仕様は、もはやATじゃ無いのでは?(大河原さんが招致の上でデザインと思いますが…)と思う部分もありました。
この作品に多少の物足りなさを感じた古参のボトムズファンの方は高橋監督の「
装甲騎兵ボトムズ 孤影再び」に期待かと思います。私は劇場で観賞しましたがOVAの「幻影篇」とは異なるテンポの良さというか明らかに近年の作品とは異なるテイストを感じました。「孤影再び」もニュージェネレーションの一つとして扱った意味も感じますね。
ボトムズという作品の裾野を広げようとした新たな企画は本家のボトムズを継続する意味でも歓迎すべき事と、古くからボトムズを愛する一人のファンとして思っています。ケースアービンは今回で出しきった感のある作品となっていますが機会があれば次も観たい作品だと感じました。
最後に仕様に少し触れますとBlu-rayのみにピクチャードラマが収録されいているのでDVD仕様と収録時間が異なっています。