全世界で大ヒットした"Fever"から、早くもKylieのニューアルバムが到着。60年代のブリジット・バルドーをイメージしたと思わしき麗しいジャケットに早くもノックアウトだが、その内容を聞いて、Kylieのチャレンジングな姿勢に感服した次第。前作、前々作がわかりやすいポップフレイバー満載だった作品だったのに比べて、今回は根底にあるポップを80年代のニューウェーブ的なサウンドと現代のエレクトロとを融合したより実験的なビートに昇華させているところがポイント。確実にサウンドは深みを増した。1stシングル(1)からしてこれまでの作品にはなかったダークな雰囲気が充満していて、新たなKylieの魅力を引き出しているのは確実。バックのビートがファンキーでエレクトロな(3)なんかも麻薬的魅力を持つ作品で聞けば聞くほど癖になる。その中でもこのアルバムの白眉は(5)か。粘っこいファンキーなグルーヴが全開で、サビへの流れも完璧。これは踊らずにはいられないでしょ。変な派手さがない分、リピート必至。コケティッシュなビートがキュートな(9)も単純に楽しいし、抑え気味ながらもじわじわと響いてくるCathyDennisによる(12)もいいし、佳曲がずらりと並んでいる印象。マニアックであはるが、確実に一歩前進した先鋭的な作品であることは間違いないよ。