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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
絆をもつ謙虚でクールな主人公がイイ,
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レビュー対象商品: ボディブロー (ハヤカワ・ミステリ文庫) (文庫)
ロード・ダグラス・ホテルのオーナー、レオ・アレグザンダーはある事件がきっかけで長くホテルの自室にこもっていました。そんなレオが8年ぶりに外出することになり、ホテルの警備責任者兼レオのボディガードのジョセフ・グランディはレオに同行します。外出先でトラブルがあり、自室に戻ると、そこにはレオの日常の世話をしているハウスキーパーの死体が・・・レオは容疑者とされ逮捕され、ジョセフが捜査に乗り出す、といったストーリー自体は抑えた文体で、悪く言えば淡々と進みます。その過程で挟み込まれるエピソードやホテル従業員のやり取りがアクセントなってゆっくりとストーリーが展開していきます。オーナーレオの私生活と肉親との関係からそれまでのいきさつが徐々にあかきらかになっていきますが、事件の真相にはなかなか辿りつきません。 本作は、成功者の影の私生活、家族の悲劇を捜査の過程で目の当たりにしながらも、オーナーのレオは人でなしなのか?という疑問に目を向けずに、真実を明らかにすればボスの疑いが晴れるという冷静である一方、頑固な主人公の生き方をテーマとしています。どんな苦境に立とうとも決して崩れないボスとの信頼関係は、普通のビジネスでは見られない絆を感じます。また、ホテルで働く仲間同士の絆、肉親との絆と、いくつかの絆がストーリーの横糸として本作の厚みを与えています。本作は初邦訳ですが、シリーズ第1作が既にあるようです。ぜひこちらも読んでみたいところです。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
抑制が効いた静かなミステリ、★5つです、文句なく。,
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レビュー対象商品: ボディブロー (ハヤカワ・ミステリ文庫) (文庫)
★5つですね、文句なく。カナダの老舗高級ホテル「ロード・ダグラス・ホテル」の経営者レオは、 元プロボクサーのジョーを一時的なボディガードとして雇ったが、そのジョーに命を救われる。 それを縁に「ロード・ダグラス・ホテル」の警備責任者にジョーを抜擢したレオ。 数年後、レオのペントハウスでハウスキーパーのラケルが刺殺体で発見される…。 ここ最近読んだミステリの中では抜群の出来、追随をゆるさない堅実さ、傑出してます。 舞台がカナダというところが、まずイイ。 そして抑制されたストーリ、登場人物にグッとくる。 ハデさがまったくない作品だが、そのぶん細かいディテール、少ないアクションが光ります。 ロバート・B・パーカの「スペンサー・シリーズ」を思い起こさせるが、 はるかに自然で、大人のための、静かな、ミステリです。 ラスト10数ページ、緊張のホルテージが上がって…。 あとは、お読みください。 絶対、シリーズ化するべきです。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
カナディアン・ハード・ボイルド,
By nikataro (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ボディブロー (ハヤカワ・ミステリ文庫) (文庫)
アメリカ51番目の州、と揶揄されることすらあるカナダのヴァンクーヴァー(訳者のこだわりらしく「V」は「ヴ」と表記される)の居心地の良さそうなクラシックホテルを舞台に、元・ヘヴィー級ボクサーのボデイーガードが主人公。もちろんタフ・ガイでストイック、人気者で酒、煙草をこよなく愛する。犯罪自体はそれほど奇をてらったものではなく、むしろ警察がこんなに後追いばかりでいいのか?という疑問もわくが、ホテルの重厚な雰囲気や街の様子、ミステリアスな生活を続けるオーナーなどこのあたりの描写は巧い。 ボクサー上がりなので、どうしても「タイマン」を期待してしまうが、ナイフを持った犯人に素手で対決し、なんとバイクを投げつけるというスーパーファイトが読みどころ。犯人探しや人間関係にもうすこし捻りを期待してしまい「ミステリー」としての弱さが後半、目につくものの文庫本で3日間ほど通勤のお供にはお勧めできる。
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