「永遠の0」の百田尚樹さんのボクシング小説の下巻です。
分量は383ページで、上巻と同様に15章構成、所要は4時間程度です。
上巻に続き、大阪の高校でボクシング部に属する鏑矢と木樽の物語が展開されます。
上巻でもそうでしたが、本巻でもボクシングにかける高校生の青春がよく出ています。
ひ弱だった木樽がトレーニングしてその才能に目覚める模様、
マネージャー丸野の陰のある明るさ、顧問沢木先生と高津先生の熱心な指導、
ジムのトレーナー曽我部の不気味な職人芸、そして鏑矢と稲村の宿命のライバル対決。
ボクシング経験のある作者による臨場感のある筆致で、いずれも鮮やかに描かれています。
ボクシングを知らない方も楽しめる、おすすめの青春小説です。