フェリーニ、ヴィスコンティ、デ・シーカ、モニチェリ(日本では知名度は低いが、イタリアではコメディー映画の第一人者、各国際映画祭でも何度も受賞、オスカーノミネート経験あり。)監督達が手掛けた4部作。
製作はカルロ・ポンティ。
出演者は、S・ローレン、R・シュナイダー、A・エクバーグなど。
日本では、公開時にモニチェリ監督作品だけは除いて、3部作のオムニバス映画として公開されたそう。
DVDには、幻のモニチェリ監督作品が入っている。
このモニチェリ監督による第1部「レンツォとルチアーナ」は地味ながら、イタリアの一般市民の生活を描いていてなかなかの拾い物。若い新婚カップルがやりくりを工夫する様子、職場に結婚している事がばれないように四苦八苦する姿が微笑ましい話。昭和の日本と同じように、イモ洗いのように混雑したプールの風景がすごく懐かしい感じがした。若いカップルを演じた二人が清々しい。
第2部はフェリーニによる「アントニオ博士の誘惑」で、「甘い生活」のA・エクバーグが出演。
この話が一番面白かった。フェリーニ作品の中でも、かなりわかりやすいのではないかと思う。アントニオ博士は、風紀を取り締まる厳格な男。「芸術とわいせつ」についての講釈と極端すぎる行動がシニカル。その彼が、A・エクバーグの巨大でセクシーな看板に振り回される妄想がものすごく滑稽だった。
第3部は、ヴィスコンティによるR・シュナイダー主演の「仕事中」。伯爵夫妻の浮気をめぐる離婚騒動の話。
ヴィスコンティには珍しいコメディー・タッチの作品。R・シュナイダーがシャネルのスーツを着こなし、セミヌードの艶やかな姿を見せている。ブルジョワ階級への風刺ともとれた。子猫もたくさん出演。
第4部は、デ・シーカ監督の「くじ引き」。S・ローレンが生活費を稼ぎ出すために、「くじ引き」をして当たった男と夜を過ごすというコメディー。美人でグラマラスでセクシーなS・ローレンの姿に目が」釘づけになった。ローレンと「せめて一回だけでも」と群がる男達が可笑しい。純愛もからめて、デ・シーカ監督らしいつくり。
タイトルに「70」とあるが、1962年公開作品。
女優達の共演(競艶)、監督達をはじめとして、すごい顔合わせが堪能できる映画。
第2部と3部は音楽はN・ロータが担当。