漫画家生活×十年、という作家さんで、最近の作品より昔の作品の方がレベル高かったような…と思ってしまう方もいますよね?
日渡さんはデビュー当時から軽い面白さと、ジンと来る表現と、哲学的要素が揃った作品を描かれてましたけど、「ボク月4巻」では抜群の構成力を感じ、今なお進歩し続けている!!と思いました。
カプつんを中心に置いた「ドングリKIDS」、伏線の張り方が実に見事!
冒頭の夢の中の会話の一部が、言葉遊びみたいにカプつんのトラウマに重なっていて、テーマとなり、現実と夢との両方が最後にきちんとまとまるという構成、見事の一言!
「今一番重要な事」「私の個性や才能」の内面的素材。子供でなくても、大人になっても考えてしまいますよね。その問いの答えの探し方を教えてもらった気がします。「信じる事は一つのパワーだ」というのは、水樹和桂さんも表現されていますが、ここにも登場。真理だと思います。
「ラーレの花」は、不思議探偵団の初仕事のお話。蓮くんたちの手に余ってしまって、大人達が手を貸す事になります。蓮くんの子供らしい短絡さと一生懸命さ、輪くんの「大人になった」それに対する反応、「中途半端は直ちにやめろ、でも今回は責任とってやり通せ」という叱咤(と、後ろに控えてきちんとフォローしてくれる「お父さん」らしさ)は良いなあ!と思いました。
未来路さん、輪くん、アリス、各自身に覚えがある背景に、「前世」または「ぼく地球」要素があって、木蓮や紫苑の出番は少ないけど、「ぼく地球」感はたっぷり!
むしろ、木蓮や紫苑を出さないまま、彼らの体験を思い出させられて、「ぼく月」と「ぼく地球」がきれいに融合した感じです。泣かされました〜。
日渡さん、お見事です!これからも期待します!!
(この調子で上手にアクマ君シリーズも決着つけて欲しいなあ〜。)