カチコにとってきっと幸せな結末に繋がるのではないかなと予感された巻でした。
まだまだ終わってませんが、次巻あたりでハッピーエンドになるのでは。
ボク月は、こういった過去に大ヒットを飛ばしたシリーズの続編シリーズとしてはとても良い作品だと思います。
こういった続編が作られた場合、主人公達が次世代になる事も珍しくはありませんが、
多くはあえて続編にして読む必要は無かったかな…と感じられたり
前作の世界観をこわしてしまったり、読者にとってがっかりする続編になる事も少なくありません。
ボク月は良い意味で登場人物達が大人になったのみならず、作品としても
大人の読み物になっていっている点がとても好感が持てますし、
この作品が読めて良かったなと思いました。
かつて「僕たま」の世界観があまりにもいわゆる厨二病患者にクリティカルヒットしすぎてしまい、
厨二ホイホイと言いたいぐらいに世の中は「自分は月基地のメンバーの生まれ変わりである」
などと言い出すオタク少年少女であふれかえり
(当時のアニメ雑誌の読者投稿欄はそんな生まれ変わりメンバーを捜し求める文通相手募集記事が多数見られた)
ある自殺事件の遺書に引用されていたことから社会問題にまでなり、
作者としても「僕たま」連載時に「この物語を読んだ読者をどう現実に足を降ろして戻って来てもらうのか」
ということにかなり思い悩まれた時期があったように記憶しています(確か僕たまの帯にもコメントがあったと思います)
そんな厨二ホイホイのカリスマだった紫苑こと輪がいい意味で「父親」となる事で大人になり、
かつての自分を俯瞰的に眺め、また同じように紫苑に心酔する息子を
「こっちじゃないよ」と道を指ししめすようになった姿を見られることに感慨深い物がありましたし、
「ああ、本当に「不幸な子供である自分」から卒業できたのだなぁ」と
良い意味での「僕たま」の「本当の幸せなハッピーエンド」をたっぷりと
見せてもらっているように思います。
作者はかつての読者に「不幸な子供である自分から、大人として今度は子供を幸せにする側になるという事」
をこのシリーズで示したかったのではないかと思います。
ボク月の第二の主人公である未来路とカチコ親子にもどうか素晴らしいハッピーエンドを。