映像特典にのひとつとして収録されている「中国上海公演メイキング」が、とてもよかった! 公演に向けて中国語を学習するいっこく堂の様子から、中国を訪れ、リハーサル、本番の公演、そして公演後のインタビューまで、上海公演の一連の流れを編集した映像。どうしてあんな芸当ができるのか? 中国語の発音、台本をきちんと記憶するのさえ難しいのに、ひとり二役、三役をこなしながら腹話術をやるなんて。ほんと、凄いよ、いっこく堂は。胸がじんとしびれて涙が出ました。インタビューでいっこく堂が、「海外での公演でいつかやってみたいのは、人形劇のメッカであるチェコですかね」と言っていたけど、チェコでの公演、チェコ語も中国語に劣らず難しいのでしょうが、いつか実現して欲しいなあ。
本DVDのメインとなるいっこく堂の「ボイス・イリュージョン」ライヴ(2004年11月16日、読売ホールでの公演を収録)では、「名探偵登場! 犯人は誰だ?」「西遊記」「展覧会の絵」「魔法のお姫様」「かんちゃんシリーズ ハリキリ兄さんの憂鬱」「かんちゃんシリーズ やすらぎ兄さんの逆襲」「かんちゃんシリーズ やりくり兄さんの野望」の七作品を収録。なかでは、名画の中の人物がしゃべるというアイデアが秀逸な「展覧会の絵」、かんちゃんとお兄さんのコンビ芸三連発の「かんちゃんシリーズ」が面白かった。
ひとつ残念だったのは、いっこく堂の口の動きと人形がしゃべった会話の口の動きがずれるという絶妙の時間差芸が、この日本でのライブ公演には盛り込まれていなかったこと。この時間差芸、中国の上海公演のほうでは見ることができて、観客が「おお!」って凄くびっくりしてるのが伝わってくるんですよね。時間差アタックならぬこの時間差腹話術芸をもっと見てみたかったので、それが盛り込まれた作品が一、二本、「ボイス・イリュージョン」2004ライヴにあればよかったなあと。
しかし、いっこく堂の腹話術はやっぱ、凄いです。中国語で腹話術やって、中国人にその面白さ、芸の凄さが伝わるんですから。いや、堪能させられました。