この『ホーリーランド vol.6』に収められている第11話「傷痕」は、原作よりも主題を強く意識して作られており、とても感動的な回になっています。
子どもでもない、大人でもない、若者達の「聖地(ホーリーランド)」という主題に沿った、作中きっての名ゼリフ、名シーンが詰め込まれています。
伊沢の、
『ホーリーランドだ……俺と…お前の…ホーリーランドにいたんだ……俺の失ってしまった……俺の場所だ…。』
というセリフには、
日のあたる世界で生きていく術を失ってしまった伊沢の、自分の居場所を再び手にした事への歓喜が見事に表現されています。
また、ユウとシンが学校で再会するシーンでは、視ているこちらも、友達の大切さを再認識させられます。
…シンとは、直接会って話せる距離にいるユウ。
しかし、自分のせいで大怪我を負い、その上 逆に心配までかけさせてしまったシンが、それでも尚 自分と友達でいてくれるとは限らない。
ユウは、電話で自分の精一杯の思いを伝える。
『シンちゃん……僕は……シンちゃんの友達でいたいです……。』
そんな事を言われずとも、始めからユウの事を友達としてしか見ていないシン。
シンはユウに、「だったら、俺がこんなんなんないように、お前がもっと強くなって、しっかり俺を守れ」と伝え、ユウに歩み寄ろうとする。
が、まだ足の傷が癒えきっておらず、シンは転んでしまう。
『シンちゃん!!!』
思わずシンに駆け寄るユウ。
シンを気遣い、ユウはシンの身体を起こす。
『大丈夫!? シンちゃん!』
心配するユウに、シンは笑顔で答える。
『大丈夫……大丈夫だ。』
「自分の居場所」について、今現在 悩んでいる若者にも、昔 悩んだことのある大人にも、暖かい何かを教えてくれます。
『ホーリーランド』
見た事ない方は必見です!