今さらながらのレビューです。
私は今までこの本、避けてましたのですいません。
関西人は基本、不幸話・貧乏話が好きです。
テレビの世界でも田村さんはじめ、
黒田保さん、桂ざこばさん、
宇都宮まきさん、桂雀々さんなど、
枚挙にいとまが無いほど、その手の
エピソードにこと欠かないタレントが
新旧とりそろって(?)います。
ダウンタウンの松本さんなんか、貧乏が
わかってない奴の笑いはダメ、と
映画「茶の味」の評論ではっきり
言ったくらいです。
私も関西人で貧乏出身なのでわかるのですが、
この傾向は関西人の露悪趣味なんかじゃなく、
地方で貧しいということは、
首都圏で貧しいというレベルとまるで違う、
という事実の上に成り立っていると
思うのです。
だから、笑いにでもせなやってられへん!
なのです。
この本にはそういった地方、関西圏の
リアルな貧しさが描かれているだけでなく、
「乗り越えて生きるのにもう疲れた」
という、
若くても年配でも身につまされる
苦しみが描かれていて、たかが芸人の告白本、
と見過ごすには惜しい痛切さがあります。
森下裕美さんの「大阪ハムレット」読んでる
ような気持ちにさせられる箇所すらあります!!
バカにしないで読もう!!