HTMLとCSSとJavaScriptの情報をまとめた初級の総合辞典です。個別の辞典の改善が進んでいるので総合版にも期待したのですが、結論からいえば残念な仕上がり。個別の辞典を買った方がいい。
CSS辞典はかなり健闘しており、適用要素、初期値、継承の3点セットをきちんと掲載。プロパティのとりうる値、記述例、表示サンプルともに要点を抑えています。個別版にあった様々な補足解説が削られ、巻末のリファレンスも割愛されているのも仕方ない。全体として及第点だと思う。
問題はHTML辞典。CSS辞典にプロパティの適用要素として「ブロックレベル要素」「インライン要素」などの記述があるのですが、肝心のHTML辞典に説明がない。それどころか、索引から解説へ進むとdiv要素とspan要素の紹介ページを案内されます。これでは、CSSを適用できるのはdivとspanだけ、と誤解しかねない。
また非推奨の属性などについて、せっかくCSS辞典と合本なのに、対応するCSSのプロパティの解説ページを紹介しないのは不思議。個別のHTML辞典第6版では、その場でCSSによる装飾例を示しているのですが。さらに、個別の辞典では巻末の付録で示していた、どの文書型でどの要素、属性が使えるか、という情報もなし。
その他、各要素の直下に配置できる要素の説明もなく、これなら「
作れる!わたしのWebサイト」の巻末に収録されたリファレンスの方がずっと情報量は多い。3つの辞典が集合したシナジー効果も見えず、いまひとつ存在意義がよくわからない。