◎奥深いホームシアターの作法を1冊で習得!
“初心者以上マニア未満”の麻倉流ホームシアター入門
本書は、映画や音楽など「映像+音響」のエンタテインメントをこよなく愛する人たちに向けた、実践的ホームシアター入門書です。
基本となる大方針は、ハイビジョンコンテンツから最大限の感動を引き出すこと。
そのために知っておきたい基礎知識、必要なハードの選び方と使いこなし、ホームシアターのつくり方、
細かい画質・音質の向上テクニック……などを、可能な限り具体的に紹介しています。
前著『オーディオの作法』で掲げたのは、
「オーディオとは、あくまで表現者の想いに迫る道具である」というシンプルでベーシックな哲学です。
マニアックなスペックの解説や小難しいウンチクなどは一度忘れて、
とにかくCDというメディアに記録された信号をできる限り正確に再現してみる。
そうすれば音楽が生まれた瞬間の空気の震えもリアルに追体験できる。
伝えたかったのは、この一点に尽きます。
本書は、いわばその姉妹編です。
扱うソフトは、CDからブルーレイディスクやデジタル放送に変わりますが、「作品ありき」という考え方はまったく変わっていません。
CDという音楽メディアの中に、ミュージシャンやレコーディングエンジニアなどの熱い想いが詰まっているのと同じように、
ハイビジョンの作品にも制作者たちのさまざまな感情や意図が込められています。
例えば、優れた映画監督は、光と影の織りなす陰翳と微妙な音響効果を駆使して、ダイナミックに、かつ繊細に物語を紡いでいく。
すべての演出が、劇場という“特別な場所”において、もっとも効果的に伝わるように緻密に練り上げられているのです。
ブルーレイディスクに代表される現代のハイビジョンメディアは、
そんなつくり手の意図を余すところなく正確に記録するポテンシャルが備わっています。
映画好きならば、これを放っておく手はないでしょう。
音楽コンテンツについても同様のことが言えます。
ライブ映像であれば、演奏そのものはもちろん、ステージ上の熱気、客席を包む微妙なざわめきや一瞬の静寂までも、
制作者は映像と音声でまるごとキャプチャー(保存)しようとするのです。
つまり、現代のハイビジョンコンテンツにおいては、
実際の劇場やコンサートホールに限りなく近い「場」を、自宅にいながらにして再現することが可能なのです。
「ホームシアター」の定義は人によってそれぞれだと思いますが、
本書では「映像と音響のコラボレーションによって、最高の感動を与えてくれる環境」をホームシアターと呼びます。
このような究極の目標に向かって、どのようにシステムをグレードアップさせていけばいいかを、さまざまな角度から指南しています。