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5つ星のうち 5.0
タフな姉さん先生vs悪ガキの輝かしき日々,
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レビュー対象商品: ホーミニ・リッジ学校の奇跡! (sogen bookland) (単行本)
今回も訳者は斎藤倫子さん。リチャード・ペックが描く古きよきアメリカの息吹が、全編に迸っている。 舞台はインディアナ州の田舎町、ホーミニ・リッジ。時は二十世紀初頭。 主人公のラッセルが語る、ホーミニ・リッジ学校をめぐる回想譚だ。 勉強なんか大嫌い。最新型の脱穀機に憧れるラッセル(わたし)は、学校なんか辞めて ダコタへ出て働きたいと考える15歳だ。 だが、急死した女性教師の後任に、代理教師として着いたのは若干17歳の姉・タンジーだった。 いつもながら、ペックが描くところのアーリー・アメリカンの女性たちの魅力的なこと。 ここでは、タンジーがその役割を担う。読み進めば、あっという人物までもが 影ながらそういった女性像を象っていることがわかる。 悪ガキ連中と教師・タンジーとの攻防。 教室は一つきりで、複数の年齢の子ども(?といえない年齢の子もいる!)が学ぶ場所には 喧噪が渦巻き、ただでさえ勉強嫌いのやつらが仕掛けてくる難題が ユーモアたっぷりに描かれる。 教育の理想というより、その必要性を見抜いていた彼女の熱い思いに、 ぐいぐい引っぱられるように、教室の空気が変わってくる。 もちろん、一筋縄ではいくはずもなく、彼らとの駆け引きには ハラハラさせられっぱなしだったが。 タンジーの仮免許状取得のための教育長直々の諮問試験の件は、手に汗握る展開だ。 最新型の自動車に脱穀機……それらが目新しかった時代は、 文化が次の波を被ろうとする黎明期でもあった。 ペックお得意の、ラストで読者をあっと言わせる仕掛けにも満足。 くぐり抜けた日々は輝かしく、ラッセルやタンジーはもちろん、 読み手にも強烈な余韻で迫りくるものがあった。
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