この作品がユニークなのは、ホートンと市長は、あまりにサイズに差がありすぎて互いを見ることができないという点。
ほんの偶然で互いを認識した二人(ホートンと市長)だけは、目に見えぬ相手を信頼し、友情を育んでいく。ダレダーレの市長は自分と国の運命を、見たこともないマクロな世界の象(ホートン)に託す。ホートンは無償の善意でその期待に応えようとする。
地球や宇宙という「マクロ」な観点からすれば、地球上の生物は「ミクロ」なにすぎない。人は、「マクロ」なものにばかり目が行きがちです。もし、ホートンのようにミクロな世界への繊細な神経を誰でもが持つならば、我々の生き方も変わるのかもしれない。最後の方で、『どんなに小さくても、人は人』とホートンが言います。ホートンが気づいた『ダレダーレの世界』は、いたるところに存在するはず。大げさに言えば、このアニメは、世界の新しい見方を示唆していますよね。
クライマックスには、市長の引きこもり気味な息子が大活躍する感動の見せ場なんかもあります。基本的作画は、3Dアニメなんですが、劇中には日本アニメをモチーフにした遊び心たっぷりの2Dアニメパートがあります。ここは日本人へのサービスということなんでしょうかね。