本書は、「受験小論文の神様」樋口裕一が学生にも社会人にも役立つ文章のテクニックを、具体例、設問などを用いて解説した本。受験生に論文の書き方の指導をしている著者が書いているだけに、内容は実践的。制限字数をどう配分するのか、どんな構成にするのか、アピールするにはどうすればいいのか、などが詳しく書かれている。社会人にとっては例文の内容が少し物足りないかもしれないが、文章術の本だと割り切れば問題はないだろう。
情報量そのものよりも、得た情報をいかに上手に分析し、アウトプットするかが問われることの多い社会人の世界。「たかが文章」で損しないためにも、ぜひおすすめしたい1冊。(土井英司)
日本の国語教育が刷り込んだ「文は人なり」という考え方が、多くの人にとって足かせになっていると指摘。ありのままを書きたいというきれいごとは捨てて、「文は自己演出なり」と割り切れと言う。抗議文1つを取っても、大枠には問題提起・意見提示・展開・結論という見えない「型」がある。「型」をしっかり押さえてこそ、自分なりの工夫や文体が生まれると言う。誤った文章を示して訂正するなど、頭を軟らかくしてくれる練習問題も豊富。
(日経ビジネス 2005/02/28 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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書きたいことはあるが、自分でも感じたことや思ったことを書くというのは想像以上に大変な作業である。話がまとまらず、どこから書きはじめればいいのか。頭で考えていることを文章にすると、まったくかけ離れた内容になってしまったり、自分自身納得できない展開になってしまうことは多々あるのではなかろうか。
書きたいことはあるけれど、うまく表現できないから止めてしまう。実に勿体無いことである。
そういった人たちに希望を与えてくれる本である。まず定めれた型に則ったやり方で書くということ。体系的に作られた型が身につくと、自然と書く手順がわかり、方向性を失わずに書き進めるとことができる。さらにこの本のすばらしさは、長々と説明せずに、簡潔にまとめられていて説得力がある。私にとっては目からウロコの連続であった。以前、猪瀬直樹の「小論文の書き方(文春文庫)」を参考にしようと手に取ったが読むだけで苦労した。そういった経験も踏まえているので本書は絶対にオススメできるのである。
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