まず、都市伝説本としては邪道。
その評価理由は、オカルト視点でしか都市伝説を見ていない点にある。収録された話の傾向にも偏りがある。怪談本のタイトルに「都市伝説」と入れたがる最近の悪しき風潮を地で行っている。前がきに見られるように筆者が都市伝説と言う概念を恣意的に再定義していることが原因だろう。筆者の専門が妖怪らしく、何かというと妖怪談義に話がそれていくのに辟易。妖怪の話には筆者の造詣の深さがうかがえる部分もあるが、なまじ「都市伝説」という縛りを受けてしまっているためそれも不完全燃焼気味。むしろ硬派都市伝説ファンにとってこういうオカルト話はノイズだろう。
都市伝説本としては1点、オカルト妖怪本としては2点、総合評価は間を取って1.5点としたいところだが、タイトルに都市伝説を冠している以上は都市伝説本として酷評にも耐えてもらわねばなるまい。星1つ。