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ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28)
  

ホロー荘の殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-28) [文庫]

アガサ・クリスティー , 中村 能三
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容説明

Volume 45 in the Agatha Christie Collection (1946) Limited edition of 1000 copies worldwide Lucy Angkatell invited Hercule Poirot to lunch. To tease the great detective, her guests stage a mock murder beside the swimming pool. Unfortunately, the victim plays the scene for real. As his blood drips into the water, John Christow gasps one final word: 'Henrietta'. In the confusion, a gun sinks to the bottom of the pool. Poirot's enquiries reveal a complex web of romantic attachments. It seems everyone in the drama is a suspect -- and each a victim of love. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

アンカテル卿の午餐に招かれたポアロは、少なからず不快になった。邸のプールの端で一人の男が血を流し、傍らにピストルを手にした女が虚ろな表情で立っていたのだ。が、それは風変わりな歓迎の芝居でもゲームでもなく、本物の殺人事件だった!恋愛心理の奥底に踏み込みながら、ポアロは創造的な犯人に挑む。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 373ページ
  • 出版社: 早川書房 (1977/12)
  • ISBN-10: 4150700281
  • ISBN-13: 978-4150700287
  • 発売日: 1977/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 206,103位 (本のベストセラーを見る)
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書き出し
AT 6:13 A.M. on a Friday morning Lucy Angkatell's big blue eyes opened upon another day, and as always, she was at once wide awake and began immediately to deal with the problems conjured up by her incredibly active mind. 最初のページを読む
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
登場人物を描写していく序盤に、特に魅力を感じるミステリです。なかでも、妖精が飛び回るように天真爛漫で、捉えどころのないアンカテル夫人のキャラがいかしてます。周りの人間が彼女の言動に翻弄される様子が、見事に描き出されています。

本書の魅力は、登場人物たちの心理の綾にあるのだろうと思います。ミステリとしての仕掛けの妙ではなく、人物間相互に働く心理劇の面白さ、彼ら自身にもよく分からない気持ちの変化、その辺がとても巧く描き出されていました。本作品の二年前(1944年)に書かれた『春にして君を離れ』に通じる、恋愛をからめた人間心理の奥深さ、それを本書にも感じるのです。

舞台となるホロー荘の Hollow を英和辞典で引いてみると、「うつろの」「空虚な」という意味があることが分かります。本書を読み終えて、何やらそこに暗示されているものがあるように思いました。これは、でも、深読みしすぎかもしれません。

この作品の味わい、魅力を綴ったエッセイとして、芳野昌之さんの『アガサ・クリスティーの誘惑』の一編も忘れがたいです。「人間性という垣根」というタイトルが付いた一章。機会があったら、ぜひ読んでみてください。

このレビューは参考になりましたか?
25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By gl510 トップ1000レビュアー
形式:文庫
この「ホロー荘の殺人」という作品、傑作がひしめくクリスティー作品の中にあっては、それほど評価の高い作品ではないのだが、もっと評価されて然るべき作品だろう。

この作品について、クリスティーは、その自伝で、「ある意味では探偵小説というより、むしろ普通小説」であり、「ポアロの登場が失敗の小説だった」とし、「彼は彼としての役目をちゃんと果たしてはいるが、この小説から彼を抜きにしたらもっとよくなるのではなかろうかと思い続け」、「ポアロを取りのけて劇化し、成功を収めた」と語っている。

この作品の訳者である中村能三氏は、「この作品におけるポアロの役割を考えあわせれば、女史はそもそもからこの作品で、いわゆる推理小説を書く気はなかったのではないか」とまで述べる一方で、「女史の作品のうちで最も文学性の高いものであり、女史の作品群中でも五指のうちにはいる傑作」と評価しているのだ。

私は、この作品を二度読んでみたのだが、たしかに、この作品には普通小説並の読み応えがあり、クリスティーならではの巧みな心理描写に、知らず知らずのうちに、ぐいぐいと惹き込まれていく。この作品にポアロが不要なのは事実だが、かといって、推理小説としても特に不足があるわけでもない。五指かどうかは別にしても、高位にランクできる傑作であることは間違いがないと思う。

ちなみに、この作品のキーワードは、「すれ違う愛」であり、四人の女と二人の男が織り成す「すれ違う愛」が、それぞれの男女の対し方によって、正反対の結果を生むストーリーとその結末は、まさにクリスティーが緻密に組み立てた感動の名人芸だ。ミステリ界広しといえども、こうした類いの作品を書けるのは、クリスティーを措いて外にいない。

このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaizen #1殿堂
形式:文庫
アガサクリスティの事件で、個性的な人物がいる場合は、
ポアロはいなくてもいいのではと思うことがある。

もともと、アガサクリスティを読むようになったのは、
テレビでポアロものを見たことによるのだが、
全小説を読んでみると、ポアロはひとつのアンチテーゼのような気がした。

ポアロは一人歩きしている。

作品にとってはいいことなのだろう。
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最近のカスタマーレビュー
確かに、謎解き要素の薄い作品
... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: ロビン
大好きです。
ポアロシリーズの中でもかなり好きな作品です。ミステリー描写は控えめですが、人物造形が素晴らしく、恋愛描写も盛りだくさんです。ラストの登場人物の心情は、クリスティー... 続きを読む
投稿日: 16か月前
無駄に長い
短編でいい内容を無理やり長くした感じ。クリスティの悪いとこが存分に発揮された作品。平凡な作品も多いクリスティだが、この作品はワーストだと思う。
投稿日: 16か月前 投稿者: シーラカンス
トリックそのものが、感動を誘う珍しい作品
トリックそのものが、美しく、
感動的な、珍しい作品です。
一度読んだら、忘れられない
作品になると思います。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: pianet1201
「文学的」とは、かくも退屈で苦痛なものなのか。
本書は作者ミステリー作品の中で最も「文学的」と評価する声の多い作品であるが、「文学的」であるかないかについては私は評価することはできない。... 続きを読む
投稿日: 2009/12/16 投稿者: トーマの休日
ミステリにしてはあまり謎解きが…
謎解きがほとんど存在しない作品。
これってミステリー?と思ってしまうことでしょう。
読者にそう思わせてしまうぐらい、... 続きを読む
投稿日: 2009/11/12 投稿者: miyan☆ミ
人間模様
登場人物に厚みがあります。
人として悩み、考え、行動する。
繊細な感覚、経験、趣味趣向。... 続きを読む
投稿日: 2009/8/3 投稿者: リンタロー
事件が終わったあとに
BBC制作のポアロシリーズを見てしまってから読んだ本書。
筋はおぼろげながらにしか覚えていなかったものの、... 続きを読む
投稿日: 2009/2/17 投稿者: benny
「推移小説」を超えて
この作品では確かにポワロは登場するのだが、その役割は非常に薄い気がします。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/31 投稿者: ringmoo
ぶっ飛んだ人がいっぱい
舞台は一昔前のイギリス 中、上流社会。にしても なんとまあ個性的なキャラクター群像 そのぶっとび方は半端じゃあございませんよ。こんな社交界にはまった日には... 続きを読む
投稿日: 2007/2/26 投稿者: えいりあん
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