著者カリヴァン氏は学者であると同時にサイキック(霊的能力者)であるとのことで、本書での発言もその両者がうまくミックスした一貫した主張をなさっていますので、彼女の言葉に耳を傾ける価値があると感じました。
本書は同時に、彼女の主張に対談相手の船井氏と中矢氏がご自身の考えや日月神示などと共通点を見つけながら話を進めていくスタイルで、途中で船井氏側の解説なども挿入されています。
ひとつだけ特に気になったのは、船井氏が人間の「レベル」というものを何度も口にされていたことで(氏は普段からよくおっしゃっていますが)、氏が会った西洋人の中で著者が一番高いレベルであるとか、高いレベルに達していると氏が思われる人たちの氏名の列挙など、私は少し違和感を感じてしまいました。
人間をレベルで評価するということは、果たして高いレベルにある人がすべきことなのでしょうか?どんなに低いレベルと思われる相手にも最大の敬意を表するのが私個人が感じるレベルの高いお方の姿勢のように思います。
船井氏自身、爬虫類宇宙人がブッシュ元大統領に化けていると主張するアイク氏を「笑顔が良い」という理由で好意的に紹介し、「100匹目のサル」という作り話(現場の人だけでなく著者のワトソン氏自身もウソだったと認めているもの)をいまだにことあるごとに主張なさっていて、日本に信憑性のないオカルト話を広めているように見受けられます。
船井氏ご自身の人柄は私は素敵な方だと思っていますが、おそらく取り巻きの人たちによって、「裸の王様」状態になられてしまっているのかもしれません。
清濁併せ呑むという姿勢は日月神示の「悪すらも抱く」という教えにも通じますが、濁の配分が大きくなり過ぎないような姿勢も必要かと思います。そうすれば人間をレベルで評価するという態度もとらなくなっていくのではないでしょうか。