一見何も進んでいないようだが、水面下では大波小波が激しくうねっていた!
名越のホムンクルスに対する言動は無意識下に影響を及ぼす。
ただ、伊藤も一筋縄ではいかない。他人を見るときは自らも見られているからだ。
名越も相当揺さぶられている。
伊藤も確実に影響を受けている。
伊藤にとってのグッピー・・・
それは、華やかさへの憧れ。美への執着。体内に隠し続けた渇望。
本当の自分を実感し、グッピーというシガラミを吐き出した伊藤は
本当の意味でイキイキしはじめた。
しかし、名越にとっての本当の自分はトラウマそのもの。
一つフタを開けた瞬間、黒い感情が名越を支配した。
ホムンクルスと向き合う目的を定めた名越は手がかりを追う。
しかし、本当の自分に近づくということはむき出しの自分を晒すということ。
果たしてその痛みに耐えれるか!