「人狼」タイプのゲームです。
「人狼」とは「汝は人狼なりや」他の名前がつけられたゲーム。
もともとはロシア発祥と言われており、著作権もないため、いろいろなキットが発売されていますが、トランプがあればできるルールとしては至極簡単なものです。
(ネットで検索すればルールがありますので、興味のある方はまず、そちらを先に遊んでみることをお奨めします)
「人狼」の魅力=「シンプルでいて他に類をみないおもしろさ」は強烈ですが、ただし重大な欠点があります。
プレイ人数が最低8人程度はいないとゲームになりません(多い分には20人でもできます)。
ここに目をつけ、もっと少ないプレイ人数で「人狼」を楽しみたいというのが、このレジスタンスです。
プレイヤーはレジスタンス=人権蹂躙国家に対し反政府行動を行うメンバーの一員となります。
しかし、そのなかの数名は政府から送りこまれたスパイです。
5つのミッション(反政府行動)のうち3つが成功すればレジスタンス側の勝利。
3つが失敗すればスパイの勝利。
プレイヤーがレジスタンスなのかスパイなのかは、ゲーム開始時に配られるキャラクターカードで決まります。
自分の正体は他プレイヤーに気づかれないようにしなければなりません。
※スパイはお互いに誰が仲間=スパイなのか知ってからゲームがはじまります
ミッション毎に手持ちの「成功」「失敗」カードを裏向きに出します。
リーダー(手番毎に変わる親です)がそれをシャッフルし誰が出したかわからないようにしてから表向けます。
一枚でも「失敗」が入っていればミッション失敗です(注:4回めのミッションだけ特殊となりますがここでは割愛)。
ゲームのキモとなるのは、このミッションに関わるのは全員ではなく選抜隊ということ。
「失敗」を出すのはスパイしかいませんから、あるミッションが失敗すれば、そのメンバーにはスパイが含まれているということになります。
それまでの成功、失敗をもとに次のミッションの選抜メンバーを皆で協議します。
この協議については、どんな嘘を言ってもかまいません。
自分がスパイなのに、正規のレジスタンスを装い、別なプレイヤーを「怪しい」と告発するのは基本プレイです。
さて肝心の感想です。
「人狼」にくらべ、もっと成りきることが重要です。
全員がレジスタンスのメンバーとして悲壮な決意を持つ。そのなかでスパイは絶対にバレてはならないという必死さを持つ。
ミッションが成功したとき、全員が「よし!」と歓声をあげるくらいの意気込みが大切。
ここで、おもしろくない顔をしていたらスパイとまるわかりです。
(実際のスパイがそんなヘマをやるわけがありません)
また5つのミッションも、漠然とせず、それぞれ内容を仮想で決めたほうがいいです。
私は「政府施設に侵入し、レジスタンスメンバーの情報を破壊する」から、「大統領を誘拐し、クーデターを発動する」まで、なりきりのミッションを自分で作り、プレイするメンバーに伝えています。
以上、ばかばかしく感じられるかもしれませんが、そんくらい成りきる(ロールプレイングする)ことで、このゲームはおもしろくなり、怠ると弛緩したものになりがちです。
この点は「人狼」の持つシンプルで根源的な魅力には勝てないところですが、ちゃんと実行すれば遜色ないものです。
ゲームのコンポーネントにやや問題があります。カードを何種類も使うのですが、まぎらわしくわかり辛い。
アイコン化されているのですが、このアイコンも伝わってこない。
特にミッションメンバーの候補には、キットにあるカードではなく、なにか目立つもの=できれば立体(私は手近にあったソフトビニールの指人形を使っています)を渡し、今回のメンバーはこれを持った者たちだということをわかりやすくすることをお奨めします。
簡単ルールと、上級ルールがあります。
上級ルールはリーダー(親)が替わるたびに指定のカードの内容に従うというものですが、これは最初から採用することをお奨めします。
プレイ人数について。
5人から10人が対応ですが、10人は多すぎると思います。
「人狼」が村人のリンチによる死刑という残酷な設定ながら、怪しい村人を消去していくのに対し、レジスタンスはあるミッションに参加させないだけです。次のミッションには再び候補となることがあり、情報や思惑が錯綜しすぎです。
7人までならこのレジスタンス、8人以上なら「人狼」をプレイしたほうが素直でしょう。
またできれば、すべてのミッションの選抜メンバーを皆が見られるようにメモしておき、どれが成功でどれが失敗したかをその場で確認できるようにすることをお奨めします。
最後にくどいようですが---
リーダーが「次のミッションだが」と口を開いたら、全員が「私が行きます!」と声を出すくらい、なりきりましょう。
それを恥ずかしがらずにできるメンバーであれば、かなりのおもしろさを味わえます。
※この点が微妙なので★4評価としました。息があえば★5です。