登録情報
|
この単行本の第三話の『Blue』というお話が、山田睦月さんの持つ、
独特な感性を、味のあるキャラクター達が代弁してくれている様です。
無名の画家、セルヴェ・ジェラールの絵に惚れ込んだ、伯爵家の
放蕩息子、 ヴィクター・オーブリー。彼は社交界を上手く渡って行く
為に、色んな才能があるのですが、これは典型的な『器用貧乏』。
(でも、もちろん貧乏ではない。ウラヤマシイ…)
ジェラールの絵には、何かがある。自分には無い、何かが…。そして
彼のパトロンになろうと、いっきなり!セルヴェに告白(?)して
しまうのですが、もちろん断られてしまい…。唯一、セルヴェの部屋に
出入りが許されているフィーが、ヴィクターに、問いかけるのでした。
「…ヴィクターさん、同じ色でもいろいろあるのがわかる?」
「セルヴェさんの絵のこと?そうだね、青が多く使われているけど、
いろいろあると思うよ。静寂…沈思…、それから目の前の自然に対する
畏怖……あこがれ……エトセトラ」
「合格!きっともうすぐセルヴェさんと仲良くなれるわ!」
実は、フィーも最初はセルヴェからの、同じ問いに上手く答えられず、
部屋からつまみ出されてしまうのですが、芸術というものを、実際に
肌で感じ取れる環境で育ったフィーは、すぐにその答えに、辿り着いて
いたのでした。
フィーの出会う人々との話を読んで行くと、きっと、皆さんにも伝わる
事でしょう。そう、様々な色が満ちあふれている、この世界の様が…。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|