内容紹介
公園のベンチで拾ったカバンを持ち主のアランビク教授に届けたタンタンは、一連の不可思議な出来事に出会う。タンタンは教授の秘書として教授といっしょに東欧の小国シルダビアに行く途中、飛行機から落されてしまった。幸いに干し草の上に落ちて助かったが悪党につきまとわれる……。悪党のねらいはシルダビアの国王ムスカル12世を倒して、シルダビアをボルドリアに併合することで、その方法として、王位を象徴する杖を盗むことである。杖をもたぬ王は国を治める資格を失うという決まりがあるからだ。タンタンは首都クロウにたどりつき、直接、国王に悪党の陰謀を明らかにし、そして盗まれた杖をとり戻した。聖ウラジミールの祝日に国王はオトカル王の杖を手にして、盛大に練り歩くことができたのだ。シルダビアの歴史のなかで初めて最高の勲章が外国人―タンタンに授与された。タンタン大冒険の世界をたっぷりと楽しめる一冊である。
著者について
エルジェ
1907年、ブリュッセル生まれ。
1929年、ベルギーの子ども向け週間新聞「プチ20世紀」に「タンタン ソビエトへ」を連載し、大評判となる。その後、次々と「タンタンの冒険旅行」シリーズを発表し、世界中で爆発的な人気を呼ぶ。24冊あるシリーズは、多くの言語に翻訳され読み継がれている。1983年没。
川口恵子
1953年福岡県に生まれる。
東京大学教養学科フランス科卒業。「タンタンの冒険旅行」シリーズ(福音館書店)の名訳で好評を得ている。山梨県在住。