ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson 1937年4月24日〜2001年6月30日)はアメリカ合衆国オハイオ州生まれのジャズ・テナーサックス奏者。アルバムは1963年のブルーノートの録音でケニー・ドーハムが自分の曲の「Blue Bossa」をジョー・ヘンダーソンにプレゼントした超有名盤。共演者はトランペットのケニー・ドーハム39歳、ピアノのマッコイ・タイナー25歳、ベースのブッチ・ウォーレン23歳、ドラムのピート・ラ・ロッカ25歳とみな若い。ヘンダーソンも25歳、全員で新しいジャズに猛進していくハチ切れんばかりの力を感じる。特にケニー・ドーハムのジョー・ヘンダーソンへの惚れ込みようは尋常ではなく、本作のライナーノーツもケニー・ドーハムが書いている。今あらためてじっくり聴くと何と新鮮だろう。この音から遠いところに行ってしまった自分と世相、それを一瞬にあの頃にいざなってくれる逸品。ジャケットのジョー・ヘンダーソン、ブレザーは三ボタン段がえり、ズボンはタック無しのテーパードマンボ、靴はチャッカーブーツと何ともなつかしい。これを聴くと様々な思い出がよみがえってつい目頭が熱くなる、が、決して昔を偲ぶアルバムではないことを再認識させられた。
(青木高見)