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21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
謎の蛋白質・マイクロチューブル登場!,
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レビュー対象商品: ペンローズの量子脳理論―21世紀を動かす心とコンピュータのサイエンス (単行本)
数学の真理を決定するアルゴリズムがいくら精巧になっても、それが完全ではないことを証明した数学者クルト・ゲーデル。そのゲーデルの不可能性定理をおしすすめていくと、ペンローズの「コンピュータや人工知能では、人間のように意識や知性のように非計算的要素を含むものは実現できない」という主張になっていく。ここまでは「皇帝の新しい心」までの議論だ。それでは最近のペンローズは何を考えているのか? なんとショッキングなことに、意識(心)は必ず物質的な基礎を持たなければならない、と確信しているらしい。この考えは生物学者、物理学者、数学者のあいだで物議をかもしている。さらに、その解明には量子力学と一般相対性理論を統一した量子重力論が必要だという。そして、脳ニューロンの細胞骨格の構成要素であるマイクロチューブルという、中空の円筒形のものが秘密をにぎっているという仮説を唱えている。 なんともイカサマっぽく、なんとも魅力的な話だ。精神現象も自然法則の一部だというのだから。本書はそんなスリリングな議論を、あまり数式を使わずに丁寧な解説や用語辞典をはさみながら、やさしく噛みくだいていく。「皇帝の新しい心」のぶ厚さにひるんだ人も、この本なら読み通すことができるのではないか。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
他のペンローズ著作を読まなくても分かった気になる本,
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レビュー対象商品: ペンローズの量子脳理論―21世紀を動かす心とコンピュータのサイエンス (単行本)
ペンローズの考えてきたこと(考えていること)が分かりやすくまとめられています。この本が分かりやすい第一の理由は、二人の解説者がそれぞれ自分の頭の中で濾過したペンローズ論を書き下している解説が挿入されていることです。また、81頁「ペンローズとの会遇」(茂木氏)はペンローズの人柄が想像できる(同時に茂木氏の人柄も想像できる)面白い内容です。いつ茂木氏はペンローズに質問できるのだろう、とハラハラさせられます。この本は概要をてっとりばやく理解するのに適していますが、ペンローズがよく利用しているゲーデルの定理などを理解するにはこれだけでは不十分です。理解を確実にするためには、少なくとも「心の影」は読まなくてはならないと思います。ちなみに「皇帝の新しい心」はいまのところ入手が難しい状態です。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ペンローズ理論を分かりやすく解説した好著,
By 加納 裕 (神奈川県藤沢市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ペンローズの量子脳理論―21世紀を動かす心とコンピュータのサイエンス (単行本)
ペンローズのオリジナル3篇と、翻訳者による解説等5篇が収められた、「心の影」後の展開を記述した好著です。ペンローズ自身のものでは、「心の影」への批判に反論したものが重要ですが、「心の影」でも「皇帝の新しい心」への批判への反論が掲載されていましたので、両陣営ともなかなか大変ですが、このような議論があってこそ科学は進歩する、ということでしょうか。しかしペンローズは相変わらず負けていません。 翻訳者の竹内氏、茂木氏による解説は分かりやすく、ペンローズの難解な議論を理解する助けとなっています。 それでは何故星4つかと申しますと、既にペンローズのオリジナル書に星5つを付けてしまったこと、本書翻訳時点では「心の影」が翻訳されていなかったことによる、本書の構造上の問題によります。ただ、「心の影」が翻訳された今では、必読書と言えるでしょう。
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