登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
淡々と流れる時間,
By
レビュー対象商品: ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス) (ペーパーバック)
あらすじを読んだ限りでは、無名の作家が大きな陰謀に巻き込まれていき、 なんとかもがき、脱出しようとする、スリリングな物語だと思っていた。 でも実際に読んでみると、 そこにはもがきだとかはなく、ただ淡々と、時が過ぎていく。 それが逆に新鮮で、ひきつけられた。 ペンギンのミーシャも、マスコット的に存在するのではない。 ヴィクトルにとってはかけがえの無い存在であるものの、 その存在だけで、全てを癒してしまうものではないのだ。 むしろ、どんなに微笑ましい食事のシーンなどでも、 ペンギンの存在は、どこか物悲しさを演出している。 読後は、なんというか、爽快さは無いのだけれど、 独特の雰囲気の読書時間が終わってしまうことが、残念だと思った。 ずっとずっと、淡々と物語が続くような錯覚に陥っていたのかもしれない。 決して物語は大団円となっていない。 でもそれが、読者に想像力を膨らませ、希望を持つ余地を与えてくれる。 この話には、『カタツムリの法則』という続編が存在するらしい。 是非、この作品も日本語訳を出版していただきたい。
20 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
みんな孤独,
By
レビュー対象商品: ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス) (ペーパーバック)
ペンギンは憂鬱である。というより、この物語が憂鬱である。 かわいいカバーに騙されて買った人に不意打ちを与えるほど憂鬱である。 主人公ヴィクトルは生存している人間の「追悼記事」を書く。その依頼された仕事に隠された陰謀に気付きながら、漠然とした不穏な空気の中で「擬似家族」と暮らしている。主人公ヴィクトル、友達の娘のソーニャ、若い家政婦ニーナ、そしてペットのペンギンで構成される家族ごっこ。もちろん読んでいて微笑ましく思える場面も多いのだが、ただ彼らの日常には幸せは存在していないような気がする。ソ連崩壊後のウクライナという舞台も不穏な日常の背景となっている。 そして、それでもペンギンはかわいいのである。 「追悼記事」を書かれた人が次々と死んでいくというストーリーは、どうしても「デスノート」を想起させるが、実際に読んで受ける印象はだいぶ異なる。むしろ本書の訳者あとがきでも指摘されているように、村上春樹の雰囲気に似ているかもしれない。
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ウクライナ『オレンジ革命』の虚妄を暴く視座,
By 妹之山商店街 (神戸市垂水区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス) (ペーパーバック)
ペンギンを飼っている売れない作家に、生前から要人の追悼文章を書かないかと声が掛かる。 追悼文を書いた人々が次々に死亡していく。 マフィアが一枚噛んでいるようだ。 要人のファイルには、愛人関係や裏稼業での罪状が こと細かく記載されている。 旧KGBでもなければ調べられないような内容だ。 ある議員が殺害される。 筆者は語る。ペンギンはいつも集団で行動する動物で、 ソ連時代に戻りたいとは決して思わない。 ウクライナのオレンジ革命
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|