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ペルト:タブラ・ラサ
 
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ペルト:タブラ・ラサ

クレーメル(ギドン), Arvo Pärt CD
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1. フラトレス
2. ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
3. フラトレス
4. タブラ・ラサ

商品の説明

Amazon.co.jp

この大きな意味をもつディスクは、いまやほとんど、とても受容力のある聴衆を見出しているミニマリズムがもつまったく新しい力に対するマニフェストのように見える。これはエストニアの作曲家アルヴォ・ペルトにとって大きな進展を意味する。

彼の音楽は、ヨーロッパの仲間たち――ヘンリク・グレツキやジョン・タヴァナー――の音楽と同様、精神的な啓示を暗示する厳粛なまでに美しい簡潔さを追求する。ここでは2通りの演奏、1つはピアノとヴァイオリン、もう1つは12本のチェロで収録されている「フラトレス」は、典礼聖歌に似た反復進行を単調な調子で繰り返し、アルカイックであると同時に時間を超越しているようにも見える1つの感性を伝える。

ヴァイオリニストのギドン・クレーメル――ペルトは彼のためにすばらしく瞑想的で、眠りに誘い込むようなタイトル作品を書いた――は、禅宗の公案にも似たこの曲の特質をとらえており、プリペアード・ピアノのカーンという謎めいた音に対抗して、きわめて繊細、霊妙な少量の音を通して内面の充足を鳴り響かせている。

「ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌」で鳴る組み鐘の音は、単純な下降する短音階にもとづいて、感情的に激しい悲しみを表している。これは自身で“鈴の音”と呼んでいるものを使ったペルトの魅力を世に紹介するもので、“鈴の音”とは鐘が鳴るときの文字どおりの、そして隠喩的な音色である。

ECMのマンフレード・アイヒャーがプロデュースしたこのレコーディングはまた、アコースティックな心地よい臨場感でもよく知られており、ペルトの音の世界の神秘的な簡潔さが見事にとらえられている。(Thomas May, Amazon.com)

Amazon.com essential recording

This seminal disc now almost seems like the manifesto for a whole new strain of minimalism that has found an enormously receptive audience. It represented a breakthrough for Estonian composer Arvo Prt, whose music--like that of his European colleagues John Tavener and Henryk Grecki--pursues an austerely beautiful simplicity that suggests spiritual illumination. Fratres, given here in two versions, one for piano and violin and the other for 12 cellos, repeatedly intones a sequence resembling chant to convey a sensibility that seems at once archaic and beyond time. Violinist Gidon Kremer, for whom Prt wrote the exquisitely contemplative and hypnotic title work, grasps the music's koan-like idiom, allowing an inner fullness to resonate through the most fragile, ethereal wisps of tone against the mysterious clangings of prepared piano. The tolling of the tubular bells in Cantus in memory of Benjamin Britten is an emotionally charged lament, based on a simple minor descending scale, that introduces Prt's fascination with what he calls "tintinnabulation": the literal and metaphorical sound of ringing bells. This recording is also famous for the acoustically warm presence produced by ECM's Manfred Eicher, which magnificently captures the mystical simplicity of Prt's sound world. --Thomas May

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26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ECMレーベルを代表する作品, 2002/8/23
レビュー対象商品: ペルト:タブラ・ラサ (CD)
ECMのプロデューサーであるマンフレート・アイヒャーの美意識が最も理想的な形で実現されたレーベルを代表するすばらしい作品。常にプログレッシヴであったジャズが輝きを失いつつあった時にアイヒャーはペルトの作品に出会い、彼のレーベルで最も信頼を寄せていたピアニストのキース・ジャレット、そしてヴァイオリニストのギドン・クレーメル等を招いてこの作品を制作した。正に静寂と隣りあわせの音楽。静寂と音とが織りなすタペストリーである。タイトル曲のシュニトケによるプリペアードピアノはこの世のものとは思えない、筆舌に尽くし難い美しさである。
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 アルヴォ・ペルトを世界に紹介した功績大のCD, 2005/5/29
By 
sami17 (横浜) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: ペルト:タブラ・ラサ (CD)
ECMは、レーベル発足当時は、マル・ウォルドロンのアルバムが最初だった性か、どうしてもジャズ系の音楽レーベルと思いがちだった。マリオン・ブラウンや有名なカモメのジャケットの「リターン・トゥー・フォーエバー」やキース・ジャレットの一連の作品群、エバハード・ウェーバーのベース作品、オレゴンやパット・メセニー等々。しかし、ECMとは、「Edition of Contemporaly Music」の頭文字であった。このCDでアルヴォ・ペルトという作曲家が世界に紹介された事による反響は、凄かった。それまで、他のレーベルが採り上げなかった作品群をこぞって録音、発売しはじめたのである。BISやシャンドスなどのレーベルは、ティンティナブリ奏法以前の作品まで発売し、このCDに収められた「フラットレス」の室内管弦楽団版など洗いざらい録音している。勿論、ECMは、コンスタントに質の高い作品の紹介に努めている。
このCDの発売により、現代音楽に対する見方ががらりと一変した事(例えばグレツキの交響曲が売れたりといった)は、マンフレッド・アイヒャーの功績による所が大きい。素晴らしい仕事である!
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 シンプルだからこそ聞こえてくるものがある, 2009/9/24
クレーメルの演奏は力強く、繊細で、心に響く。特にこのCDでのFratres と Tabula Rasa の演奏は、他の演奏と聞き比べるまでもなく、これさえ聞ければ良い、と思ってしまうほど説得力のある演奏です。

ペルトの音楽は耳を傾ける必要もなく、自然に耳に入り、精神まで到達してゆきます。これはクラシック音楽の難しさや偉大さを嫌う現代には極めて重要なことです。
彼が中世やルネサンスの音楽に傾倒していることは、現代の私たちが伝統的なものや中世音楽を聞いたときに感じる精神的な高揚感を作り出していることから理解ができます。ただ中世音楽に近いというだけではなく、それの持っているエフェクトや素質を非常に巧みに抜粋し、個性的で完成度の高い楽曲を作り出しています、だからこそ自然に聞けるのでしょう。
ペルトは古代の音楽や哲学から音楽を創っていますが、20世紀以降に利用可能な楽器や音楽的テクニックを起用して作曲しています。例えば、バイオリンは現代的な奏法で演奏されているのですが、非常に自然に古代の音楽の雰囲気を感じます。これはペルトにしか出来ない技術でしょう。

更には、中世の音楽を復興しているというよりはそれを更に神秘的に表現しているようにも感じられ、現代の世の中の精神や文化の深さと同時に複雑さを理解し、その中から産まれてきたただ一つの選ばれた美しい音だけが鳴っているとでも言うのでしょうか。旋律がシンプルだからこそ、その中に複雑さや色々な意味が自然に湧き出してくるように広がり、それ故、私たちの精神を綺麗に満たしてくれる音楽なのではないかと思います。
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