相変わらず的確なエピソードの取捨選択と痒い所に手が届く肉付けで独自の面白さを誇る漫画版「ペルソナ4」の第6巻です。
今巻は、前巻の続きの久保 美津雄編から始まり、打ち上げオムライス対決、夏祭り、スイカと夏の各エピソードを堂島親子コミュの初期を交えながらこなし、新学期の修学旅行一日目、伏見 千尋との交流までが描かれました。
原作ゲームやアニメ版との一番の違いは、陽介と小西 尚紀の交流がかなり深く描かれている点で、これによって陽介のキャラにかなりの深みが与えられており、番長に花道を譲られた美津雄シャドウ戦も含めて非常に陽介が格好いい一冊となっています。
その他でもおバカ組(千枝・りせ・完二・クマ)のみでのゲームダンジョン探索などがあり、主人公として目立たざるを得ない番長がいないところでのエピソードという、あり得ただろうけど初めて描かれる場面が実に良い特徴になっていました。
「ペルソナ4」という作品に関して、原作ゲームだけ、放映中のアニメだけ、もしくはその二つだけに触れたことがあるという方も大勢いらっしゃると思いますが、「ここにしかないペルソナ4」を見事に確立している漫画版にも是非触れていただきたいと思います。