既に多くの著書で高い評価を得ている碇義朗氏の本であるが、大変読みやすく、内容も豊富で読み応えのある本に仕上がっている。任務を国土の防衛としている自衛隊にとって、海外への派遣はこの時が始めてであった。イラク軍のクウェート侵攻の際、世界各国が国際貢献のため部隊などを派遣する中、日本だけが戦費援助のみで部隊は出さないという国際社会の常識に反する事をして非難されていた。この厳しい現実の中試練を乗り越え、困難な作戦を遂行した部隊の記録である。金だけではなく、人を出して一緒に汗を流す、本当の国際貢献の大切さを感じさせてくれる一冊である。