ジャーナリストの書いた本としては非常に「手際よくまとめられた良書である」と申せましょう。
しかしながら、敢えて難点を挙げるとならば、依拠した文献名は記されていても原典の出典箇所がハッキリと明記されておらず、不正確な引用がまま見受けられること、および訳者の不手際のせいでミス表記が生じていること(たとえば、34ページに「マルクス・アウレリウス・アントニウス」とあれど、原書の25ページには英語形で“Mark Antony”としか記されていない。言うまでもなく、これは後者の「マールクス・アントーニウス」が正しい)等が指摘出来ましょう。
ともあれ一読に値する本であることに変わりはありませんので、是非とも一家に一冊づつ買い揃えておいて頂きたい作品です!