自分は小さいから、誰かの部分品なんだろうと思う、オレンジ色のかけらペツェッティーノは、自分を部分品にしている者を探す旅に出ます……。
自分が小さいせいで「だれかのとるにたりないぶぶんひんなんだ」と思いこむペツェッティーノ。そう思っている子どもも大人もいるだろうし、逆に、こいつはちっちゃいから自分の部分品、つまり自分のモノだと思いこんでいる人もいるだろう。だけど、「じぶんも……ぶぶんひんがあつまってできている」レオ・レオニさんの気づきは深い。
雄大な自然と生き物とが、質感の違うコラージュで区別して描かれ、どのページからも世界の無限の可能性と生きている奇跡が伝わってくる。そして谷川さんは子どもを尊敬している。だからこそ、躊躇なくペツェッティーノを「かれ」と訳すのだろう。大人にもお薦めの一冊。