著者の獣医師は、かなりうさんくさい機械や、
スピリチュアルな診断・治療法をさも万能のように使う。
これをしなくても、同じようなQOLを維持した生活が送れた可能性もある。
一方、西洋医学は基礎医学レベルでは驚くようなところまでがんというものを解明している。
問題は、それが臨床に結びついていないこと。
手術・放射線療法・化学療法がいまだに3本柱。
分子標的薬も2つのがんへの適応しかない。
がんワクチンも有効だが、悪性メラノーマだけ。日本では受けられない。
温熱療法の効果も未定。
ラジオ波も実験段階
動注療法も今データを集積しているところ。
QOLを向上させるステント療法は日本でだいぶ普及してきた。
がんと戦うには、人間も動物も心と体と魂の体力をつけることが一番大切だろう。
人間でもそこをしっかり行う医者もいる。
動物でもそれに取り組み始めているのも事実。
しかし、動物ではどうしてもいかがわしさや怪しさやスピリチュアルな匂いや
全部に効果があるという傲慢さがいつもつきまとう。
ここの橋渡しをきちんとしてくれるバランス感覚と能力のある獣医師がまだ現れない。
この本の作者もまったく足りない。