私ごとで大変恐縮だが、本書は愛犬がガンと診断され、急ぎ購入した経緯がある。余命1ヵ月では書いてある治療法は何も選択できず、ただただ、その子のそばについていることだけしかできなかった。我が子同様に思う愛犬が深夜苦しい息の下、必死で頑張ってくれている横で、のうのうと寝てはおられず、小さな灯りをつけて本書を繰り返し読んだことを思い出す。最先端の治療法を試すことすらできなかったのに本書のレビューを星5つにしたわけは、たとえ末期といえどもやるべきことがあるということを教えられたからだ。ただ悲観して悲嘆に暮れているだけではペットのQOLは維持できない。末期に当たっての心構え・旅立ちの時・旅立ちの後、読むものの心に添うような、ひたすらに優しい指南書でもある。看取りをした経験者からの誠意あふれる手記にはどんなに慰められたか知れない。これからもこの本は、最愛の子がガンに罹ってしまったという方が混乱の中、手にするのだろうと思う。どうかできるだけ明るく前向きに頑張ってほしい。わたしも精一杯のエールを送りたい。