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彼の処女作は、創作神話から始まった。
長くコンビを組むことになる挿絵画家サイムとのつながりも
ここから産まれた。
人間世界どころか神々の世界をも冷たく突き放す作家の視点は、
絶対的な虚無を志向している。
ただ、彼自身の感受性もまた、キリスト教的世界と汎神論的世界との
間で揺れ動いている。
作家の終生の主題となってゆく<揺れ動く感受性>の問題は、
すでにこの作品集から見出すことができよう。
インザナの話の「黎明を創る」の章が好きです。縞瑪瑙でできた階段で
インザナが笑いながら金の鞠を空高く投げると、天界や下界は光があふれ、
またその鞠を霧や日蝕が隠してしまうというイメージがすばらしいです。
この「黎明を創る」の最後も、どこか哀愁が漂う終わり方でした・・・
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